一文字隼人(仮面ライダー2号)の登場
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「仮面ライダー」の記事における「一文字隼人(仮面ライダー2号)の登場」の解説
上記の事態を受けての討議の結果、「本郷は海外のショッカー支部との戦いに赴き、そのあとを継ぐ新しい仮面ライダーが登場する」という形での新展開が決定した。 急遽新たに登場する仮面ライダー2号=一文字隼人役には、最初はその候補として三浦友和が選ばれ、毎日放送の了承も得ていたが、結局この話は三浦の所属事務所側から断りが入ったため無くなり、最終的にこの役には『柔道一直線』に出演しスタッフらと旧知であった佐々木剛が選ばれた。佐々木は出演依頼を受けた当初、劇団NLTで同期だった藤岡の役を奪うことになると難色を示していたが、「藤岡が復帰するまでの代役」という条件で引き受けた。 また、この主役交代を機にそれまでの番組上の問題点を修正し、刷新することになった。 舞台をスナックからレーシングクラブに移し、女性レギュラーを増やすなどでドラマパートの雰囲気を明るくした。 一文字を本郷よりもユーモラスで都会派のキャラクターに設定し、ヒーロー性を強化した。 仮面ライダーのデザインをやや派手なものにしてキャラクター性を強化するとともに、夜間撮影時の困難を回避しようと、暗闇に溶け込みにくい配色にした。 「主役が見栄を切る華やかな見せ場」として変身ポーズを設定し、一文字に自らの意思による能動的な変身を取り入れた。 脚を開いて両腕を大きく動かしながら「変身!!」と掛け声を叫ぶ変身ポーズは、1号編のころから監督の山田稔より抽象的な変身描写に変わるダイナミックなものとして要望されていたものだが、当時の佐々木が自動二輪の免許を持っていなかったことから、藤岡のように「バイクで加速しながら変身」が不能となったための苦肉の策という面もあった。しかし、この変身ポーズは子供たちの間で大流行となり、「変身ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。このような変身時のアクションは、のちの仮面ライダーシリーズや他の変身ヒーロー・ヒロインものでも重要なシーンとして受け継がれた。 そのほか、地方ロケによる舞台の拡充や大幹部の投入によるショッカー側の強化などが行われ、番組の人気も上昇していった。毎日放送が担当する関西地区でも視聴率は20%台を維持し、第3クール以降の継続はスムーズに決定した。 なお、第14話から第26話までは、「ストーリーのスケールの拡大化」と「怪人のイメージの定着化」という制作スタッフの意図から、前後編の2話で構成されるストーリーが多く見られた。
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