ヴィッテルスバッハ家のライン宮中伯とは? わかりやすく解説

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ヴィッテルスバッハ家のライン宮中伯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 07:13 UTC 版)

ライン宮中伯」の記事における「ヴィッテルスバッハ家のライン宮中伯」の解説

オットー2世は後に父親ルートヴィヒ1世からバイエルン公位を相続している。その後継承は複雑であるが、結局オットー2世曾孫アドルフの子孫がライン宮中伯位と選帝権保持する事となった。バイエルン公アドルフ叔父ルートヴィヒ4世の子孫が継承前者プファルツヴィッテルスバッハ家に、後者バイエルン系ヴィッテルスバッハ家分かれていった。 宗教改革においてライン宮中伯カルヴァン派支持1608年にはプロテスタント諸侯糾合して新教連合結成1619年にはカトリックハプスブルク家の支配を嫌うプロテスタントボヘミア貴族からライン宮中伯フリードリヒ5世ボヘミア王選出された。これが三十年戦争始まりである。しかしフリードリヒ5世1620年白山の戦い敗れ、母の実家のあるオランダに亡命した1623年ライン宮中伯領皇帝軍によって占領された。皇帝フェルディナント2世宮中伯の位を、カトリック諸侯領袖でありフリードリヒ5世と同じヴィッテルスバッハ家のバイエルン公マクシミリアン1世与えた金印勅書によって保護されている選帝侯の位を皇帝剥奪し勝手に授与したこの行為は、三十年戦争長期化原因となった1648年ヴェストファーレン条約により、フリードリヒ5世の子カール1世ルートヴィヒライン宮中伯位に復帰代わりにバイエルン公選帝侯となった正確には、ライン宮中伯選帝侯位をバイエルン引き継ぎライン宮中伯新設の第8の選帝侯となった)。また、バイエルンライン宮中伯同君連合した場合には、ライン宮中伯の選帝権失われることとなった1685年カール1世ルートヴィヒの子カール2世亡くなると、カール2世には嫡子はなかったため、男系遠縁プファルツ=ノイブルク公フィリップ・ヴィルヘルム継承したドイツでは男系にのみ継承があったのでこの継承には問題はなかった。しかし、伝統的にライン宮中伯カルヴァン派であったが、フィリップ・ヴィルヘルムカトリックである、という問題があった。また、フランス王ルイ14世カール2世妹婿にあたる自らの弟オルレアン公フィリップ1世継承主張しプファルツに軍を進めた。これに対し神聖ローマ帝国諸侯スウェーデンオランダスペインなどからなるアウクスブルク同盟諸国対抗し戦争となったプファルツ継承戦争)。戦争の結果フィリップ・ヴィルヘルムの子ヨハン・ヴィルヘルムライン宮中伯位を保持フィリップ・ヴィルヘルム戦争中死去その他の戦争の結果についてはレイスウェイク条約参照)。以降プファルツ次第カトリック化することとなった1742年ヨハン・ヴィルヘルムの弟カール3世フィリップ死去した嗣子がなく、ライン宮中伯位は再び遠縁プファルツ=ズルツバッハ公カール4世フィリップ・テオドールライン宮中伯となった1777年バイエルン選帝侯マクシミリアン3世ヨーゼフ嗣子なく死去バイエルン系ヴィッテルスバッハ家断絶すると、カール4世フィリップ・テオドールバイエルン選帝侯位をも継承した。これによりバイエルンライン宮中伯の両ヴィッテルスバッハ家統合されヴェストファーレン条約規定によりライン宮中伯としての選帝侯位は消滅した

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