ルフィアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 18:00 UTC 版)
「罪と罰 〜地球の継承者〜」の記事における「ルフィアン」の解説
元々は人類が食糧不足による危機を脱するために、日本とアメリカが原始昆虫類をベースに作り出した非常食用の人造生態系である。人為起源の有毒物質を浄化でき、短期間で爆発的に繁殖可能、さらに共食いの本能と在来種を欺く「擬態能力」により、在来生態系への影響も抑えられている。この新生態系自体10年で時限的に消滅するよう設計されていて、いざというときのためにキラーウイルスも用意されていた(このウイルスは騒動の際に紛失してしまった)。 しかし、「自分達の繁殖速度はヒトによる捕食速度に劣り、人口の統制こそが、人間とのより良き共存関係を築く手段」と新生態系の本能は結論、対人掃討行為を本能とする攻撃体を派生させる。その攻撃体がルフィアンであり、それによって人類の存亡が危機にさらされるのは皮肉そのものである。その種類は進化を遂げ無数に存在し、陸上、空中、海中などありとあらゆる場所に活動範囲を広げていて、人類や現代兵器に擬態した個体まで出現している。これもまた、人類がルフィアンを異常環境化でも生存、生殖を可能にした皮肉であろう。姿、形、大きさもさまざまなものがおり、バスケット・ボールサイズのものもあれば、象のような大型ルフィアンも存在する。形はかにのようなルフィアンも存在すれば、魚のような魚介類。鳥や狼、馬や昆虫、ほかにも恐竜を模したルフィアンもいれば花のような植物型、生物とは思えない岩などの、とても食肉として作られた生物とは思えないルフィアンも多数存在する。さらにはエイリアンのような外見をしたものや、人間に近い形、そしてなんとも言い表しがたい形で宙を浮きながら生命弾を放ってくるルフィアンも確認される。 実はルフィアンは開発段階でG&R社によってブラッドの血液が組み込まれており、「擬態能力」はこれが由来である。無害に設計したはずのの新生態系が、人類へ武力行使に出るような凶暴な種を派生できたもこの血を起源としており、授血の正体を理解しきれてはいないものの戦いが必要される何かが誕生する(ブラッドは自身の英雄化の舞台、G&Rは軍需の拡大が狙い)だろうと見込んでの画策だった。 本編でサキがルフィアンを捕獲しそれをあぶり焼きにしているシーンがあるが、元々食用に創られた生物なので、作中世界では別に珍しいことではない。 「ルフィアン」とは古い英語で「乱暴者、ならず者」などといった意味である。
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