リアンダー_(軽巡洋艦)とは? わかりやすく解説

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リアンダー (軽巡洋艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:59 UTC 版)


53.3 cm四連装魚雷発射管2基


注釈

  1. ^ 二等巡洋艦 “レアンダー Leander[1] 全要目{排水量7,040噸 速力32.5節 備砲15糎砲8門、10糎高角砲4門 魚雷發射管8門(水上53糎4聯装) 起工1930年9月 竣工1933年10月 建造所 デボンポート海軍工廠} 巡洋艦國英國の面目は繚蘭と花の如く列んだ二等巡洋艦に窺はれる。C級(カリプソ等Cによつて始まるもの) D級E級といつた世界戰爭の所産である諸艦は目下上から下までの大改装若返り法をほどこされてゐるが、先づ新時代の英國海軍巡洋艦として眞先に誕生し、今日西海に謳はれてゐるのがこの“ネプチュン Neptune” “オリオン Orion” “レアンダー Leander” “アキレス Achilles” “エージャックス Ajax” の5艦である。簡略なしかも堅固なる新艦型は7,000噸輕巡の一方の闘将たるに申分はない。全長165.65米、幅16.81米、平均吃水4.87米。
  2. ^ 二等巡洋艦“オリオン Orion[2] 全要目{排水量7,070噸 速力32.5節 備砲 15.5糎砲8門 10糎高角砲4門 魚雷發射管8門(53糎水上4聯装) 起工1931年9月 竣工1934年1月 建造所デボンポート海軍工廠} “レアンダー號”と同型艦。以上の要目の外に兵装として3ポンド砲4門その他小砲18門を有し、搭載飛行機は雷撃機1機、これが發艦用としてカタパルト1基を備へてゐる。/ 全長165.65米、幅16.81米、平均吃水4.87米。所謂ロンドン條約型と云はれてゐるもので現在米國の有つ既成二等巡洋艦中の最新鋭である。尚英國には建造中のものに“アンフイオン Amphion” “エージャックス Ajax” “アレスーサ Arethusa” “アポロ Apollo” “シドニー Sydney” “ガラテア Galatea” “ペネロープ Penelope”の7隻と未起工のもの5隻がある。未起工のものは何れも9,000噸型のもので15糎砲を搭載し恰も我が二等巡洋艦最上級に匹敵するものである。
  3. ^ ヨーロッパにおいて、レアンドロス (Leander) と、ヘロ (Hero) との悲劇は有名であるという(ヘロは女神アプロディーテーの巫女であったという。クリストファー・マーロウなど)[3]
  4. ^ a b c 各自治領の海軍▲濠洲海軍[7](略)三月に至り巡洋艦アデレードは近代化艤装後、就役したが、油専焼罐に改造された。同艦は十一箇年も豫備艦であつたのである。英國海軍の新西蘭派遣支隊旗艦リアンダー(准司令官J・W・リヴェツト・カルナック)は、四月及び五月に亙る一箇月の巡航に於て濠洲艦隊と行動を共にした。八月には軍艦キャンベラシドニー蘭領印度及び新嘉坡を巡航した。(略)英國軍艦アチレスは三箇月に亙り新西蘭派遣支隊に勤務したことのある艦で、一時英國に歸つてゐたが、一月に再び前任務に就くことゝなつた。新艦長としてはW・E・パーリー大佐が任命せられた。同艦は一月二十一日に新西蘭に向つて本國を發し、五月八日にオークランドに到着した。/ 准司令官J・W・リヴェツト・カルナックの旗艦リアンダーは四月及び五月に亙り一箇月間、濠洲艦隊に合して訓練を行つた。(以下略)
  5. ^ 他にリアンダー級軽巡3隻[2]アンフィオンアポロンフェートン)がオーストラリア海軍に供与され、パース級軽巡洋艦3隻(パースホバートシドニー)となった[13]
  6. ^ 第三節 自治領海軍 三、新西蘭海軍分遣艦隊[14] 軍艦アチレスディオミードに代つて新西蘭艦隊に編入されてゐたのであるが、彼の地中海問題で其の實行が遅れてゐたところ、昨年九月六日にオークランドに到箸した。其の後暫く經て同艦は司令官旗艦となつた。/ 上記と同じ理由で、ディオミードも亦た新西蘭艦隊所属の儘でアデンに簡派されてゐたが、いよいよ三月に至り漸く英本國に歸還した。又リアンダーは、新西蘭艦隊のヂュネヂンに交代して、本年早期に英國を出發して其の任に就く筈である。
  7. ^ 日本側も大型駆逐艦新月が沈没して第三水雷戦隊司令官秋山輝男少将(外南洋部隊増援部隊指揮官)が戦死した[78][79]。そのため第二水雷戦隊司令官伊崎俊二少将が増援部隊指揮官に任命され、東京急行の指揮をとることになった[80]
  8. ^ ニュージーランド海軍所属の姉妹艦アキリーズ (HMNZS Achilles) は、第67任務部隊としてガダルカナル島攻防戦参加中の1943年(昭和18年)1月5日、九九艦爆の空襲で中破し[81]、長期修理を余儀なくされていた。
  9. ^ 前衛(駆逐艦ニコラスオバノンテイラーラドフォードジェンキンス)、主隊(軽巡ホノルル〈旗艦〉、リアンダー、セントルイス)、後衛(駆逐艦ラルフ・タルボットブキャナングウィンモーリーウッドワース[77]
  10. ^ 他に第22駆逐隊司令が指揮する輸送隊の旧式駆逐艦4隻(皐月水無月夕凪松風)がいた[85]
  11. ^ 駆逐艦ラドフォード (USS Radford, DD-446) とジェンキンス (USS Jenkins, DD-447) が、避退するリアンダーに付き添った。
  12. ^ 軍事評論家の伊藤正徳は著書『連合艦隊の栄光』で「軽巡リーンダー号はニュージーランドの巡洋艦である。第一次ソロモン海戦で重巡キャンベラが沈んだあと、英国側から供与されたニュージーランドの虎の子の軍艦であった。」「駆逐艦オバノン (USS O'Bannon, DD-450) とテーラー (USS Taylor, DD-468) が救助に従事した。」などと記述している[93]
  13. ^ ロスキル大佐は、戦艦ウォースパイト (HMS Warspite) などに勤務し、1942年末から1944年初頭にかけて、二度にわたりリアンダー艦長を務めた。

脚注

  1. ^ ポケット海軍年鑑 1937, p. 83(原本148-149頁)二等巡洋艦レアンダー
  2. ^ a b ポケット海軍年鑑 1935, p. 88(原本158-159頁)二等巡洋艦オリオン
  3. ^ a b 英国軍艦勇者列伝 2012, pp. 208–210悲しい恋の結末
  4. ^ イカロス、世界の巡洋艦 2018, pp. 18a-19リアンダー級軽巡洋艦/イギリスが第一次大戦後に初めて建造した軽巡洋艦
  5. ^ a b 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 144〔戦利・貸供艦〕ニュージーランド/軽巡洋艦「リアンダー」級 LEANDER CLASS
  6. ^ a b c イカロス、世界の巡洋艦 2018, p. 19.
  7. ^ ブラッセー海軍年鑑 1940, p. 20原本23-25頁
  8. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 195a-196ソロモン海戦における対戦記録 ▽コロンバンガラ沖海戦(コロンバンガラ島沖夜戦/昭和十八年七月十三日)
  9. ^ a b イカロス、世界の巡洋艦 2018, pp. 40a-42コラム(1)英連邦諸国の巡洋艦/■ニュージーランド海軍
  10. ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 81イギリス/軽巡洋艦「リアンダー」級 LEANDER CLASS
  11. ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 31イギリス/軽巡洋艦「ダナイ―」級 DANAE CLASS
  12. ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 71〔戦利・貸供与艦〕ニュージランド/軽巡洋艦「ダナイ―」級 DANAE CLASS
  13. ^ イカロス、世界の巡洋艦 2018, pp. 40b-42コラム(1)英連邦諸国の巡洋艦/■オーストラリア海軍
  14. ^ ブラッセー海軍年鑑 1937, p. 25原本25頁
  15. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 16-17
  16. ^ a b c d The Royal New Zealand Navy, p. 75
  17. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 75-76, Axis Blockade Runners of World War II, p. 38
  18. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 78
  19. ^ a b The Royal New Zealand Navy, pp. 78-79
  20. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 79
  21. ^ Royal Australian Navy, 1939–1942, p. 92
  22. ^ a b c The Royal New Zealand Navy, p. 82
  23. ^ Royal Australian Navy, 1939–1942, p. 113
  24. ^ a b c d The Royal New Zealand Navy, p. 84
  25. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 85
  26. ^ Leander, p. 5
  27. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 84-85
  28. ^ "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", pp. 38-39
  29. ^ The Kelly's, p.107
  30. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 87
  31. ^ Leander, pp. 6-7
  32. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 88
  33. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 91
  34. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 91-92
  35. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 92
  36. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 92, Leander, p. 7
  37. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 94
  38. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 94-95
  39. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 95
  40. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 96-97
  41. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 96
  42. ^ a b c d Actions with Enemy Disguised Raiders 1940 - 1941, p. 5
  43. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 97-98
  44. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 97, Actions with Enemy Disguised Raiders 1940 - 1941, p. 5
  45. ^ a b c d The Royal New Zealand Navy, p. 97
  46. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 97, Actions with Enemy Disguised Raiders 1940 - 1941, p. 6
  47. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 98
  48. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 98-99
  49. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 99
  50. ^ a b Royal Australian Navy, 1939–1942, p. 368
  51. ^ a b Royal Australian Navy, 1939–1942, p. 370
  52. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 100
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  58. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 105
  59. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 105, Leander, p. 10
  60. ^ The Royal New Zealand Navy, pp. 105-106
  61. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p. 107
  62. ^ a b The Royal New Zealand Navy, pp. 107-108
  63. ^ The Royal New Zealand Navy, p. 109
  64. ^ a b c d The Royal New Zealand Navy, p.110
  65. ^ The Royal New Zealand Navy, pp.111-112
  66. ^ The Royal New Zealand Navy, p.112
  67. ^ The Royal Navy's Revenge and Other Little-Known Encounters of the War at Sea、位置1571/2278
  68. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p.114
  69. ^ The Royal Navy's Revenge and Other Little-Known Encounters of the War at Sea、位置1614-1631/2278
  70. ^ a b The Royal New Zealand Navy, p.115
  71. ^ The Royal New Zealand Navy, p.115-116
  72. ^ The Royal New Zealand Navy, p.116
  73. ^ 戦史叢書96 1976, p. 222.
  74. ^ 戦史叢書96 1976, p. 229挿図第十二、クラ湾夜戦(第一次)合戦図(昭和十八年七月五、六日)
  75. ^ 撃沈戦記 2013, pp. 105–107悪化する中部太平洋の戦況
  76. ^ a b ニミッツ 1962, pp. 170–171.
  77. ^ a b c 撃沈戦記 2013, pp. 110–113米艦隊の迎撃
  78. ^ 戦史叢書96 1976, pp. 228–230.
  79. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 173–174▽クラ湾夜戦
  80. ^ 戦史叢書96 1976, pp. 237a-238作戦経過概要と南東方面部隊等の作戦指導/七月十二日~七月二十日
  81. ^ 戦史叢書83 1975, pp. 527–530敵水上部隊のムンダ基地砲撃
  82. ^ 戦史叢書96 1976, p. 246挿図第十五、コロンバンガラ沖夜戦合戦図(昭和十八年七月十二、十三日)
  83. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 263–266暗夜を一瞬にして変えた探照灯
  84. ^ 戦史叢書96 1976, pp. 245–247水上部隊の作戦
  85. ^ 撃沈戦記 2013, pp. 107–109コロンバンガラ島への輸送
  86. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 174–175▽コロンバンガラ沖夜戦
  87. ^ 軽巡二十五隻 2014, p. 308▽コロンバンガラ島沖夜戦
  88. ^ 軽巡二十五隻 2014, pp. 79–80, 333–334神通(じんつう)
  89. ^ 軽巡二十五隻 2014, p. 197▽真二つに裂けた神通
  90. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 264–265.
  91. ^ 海軍水雷戦隊 2016, pp. 195b-196.
  92. ^ 撃沈戦記 2013, p. 113.
  93. ^ a b 連合艦隊の栄光 1974, pp. 239–241軽巡リーンダー号を大破
  94. ^ イカロス、世界の巡洋艦 2018, p. 41.
  95. ^ イカロス、世界の巡洋艦 2018, pp. 28–29フィジー級軽巡洋艦 第1群・第2群(コロニー級軽巡)
  96. ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, pp. 166–168イギリス/軽巡洋艦「フィジー」級 FIJI CLASS
  97. ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 189〔戦利・貸供艦〕ニュージーランド/軽巡洋艦「ガンビア」 GAMBIA


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