タウン級軽巡洋艦_(2代)とは? わかりやすく解説

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タウン級軽巡洋艦 (2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/04 07:25 UTC 版)

タウン級軽巡洋艦
艦級概観
艦種 軽巡洋艦
艦名 都市名
前級 アリシューザ級軽巡洋艦
次級 ダイドー級軽巡洋艦
性能諸元
排水量 サウサンプトン級 11,540 トン
グロスター級 11,930 トン
エディンバラ級 13,175 トン
全長 サウサンプトン級 591.6 ft (180 m)
グロスター級 591.6 ft (180 m)
エディンバラ級 613.6 ft (187 m)
全幅 サウサンプトン級 62.3 ft (19.0 m)
グロスター級 64.9 ft (19.8 m)
エディンバラ級 64.9 ft (19.8 m)
吃水 サウサンプトン級 20 ft (6.1 m)
グロスター級 20.6 ft (6.3 m)
エディンバラ級 22.6 ft (6.9 m)
機関 海軍式三胴型重油専焼缶4基+パーソンズ式オール・ギヤードタービン4基4軸推進
最大出力 サウサンプトン級 75,000hp
グロスター級 82,500hp
エディンバラ級 80,000hp
最大速力 サウサンプトン級 32ノット (59 km/h)
グロスター級 32.25ノット
エディンバラ級 32.5ノット
航続距離 サウサンプトン級 12ノット/12,000海里(重油:1,950トン、「バーミンガム」「シェフィールド」は2,075トン)
グロスター級 12ノット/12,100海里(重油:2,075トン)
エディンバラ級 12ノット/12,200海里(重油:2,250トン)
乗員 サウサンプトン級 750名
グロスター級 800名
エディンバラ級 850名
兵装 Mk XXIII 15.2cm(50口径)三連装砲4基
Mk XVII 10,2cm(45口径)高角砲連装4基
2ポンド4連装ポムポム砲2基
12.7mm四連装機銃2基
53.3cm三連装魚雷発射管2基
装甲 舷側:114mm(VP部、水線部のみ)
甲板:38mm(VP部のみ)
弾火薬庫:25~114mm
主砲塔:51mm(前盾)、25mm(側盾)、-mm(後盾)、-mm(天蓋)
航空兵装 水上機3機
カタパルト1基

タウン級軽巡洋艦 (Town-class) は、イギリス海軍軽巡洋艦の艦級。本級は1930年のロンドン海軍軍縮条約での制限に従って設計された。兵装や船体の違いにより、サウサンプトン級、グロスター級、エディンバラ級の三つに分類される。

同時代のアメリカや日本の軽巡洋艦と同様に、タウン級軽巡洋艦は名ばかりの「軽巡洋艦」であった。ロンドン海軍軍縮条約では「軽巡洋艦」の定義として、主砲は5インチより大きく6.1インチ (155 mm) 以下の砲を持つ艦とし、日米英仏伊の各国とも、重巡洋艦と同規模の船体および出力を持つ軽巡洋艦を建造することで、その排水量制限を回避しようとした。これらの「軽巡洋艦」は船体の規模に比べ小口径の砲を搭載したのが特徴である。

サウサンプトン級

サウサンプトン級はタウン級最初のサブクラスであった。以降の級は改サウサンプトン級と呼ばれた。サウサンプトン級はアメリカ海軍ブルックリン級日本海軍最上型に応じて建造された。

グロスター級

グロスター級は設計変更された甲板および増加した装甲を持つ砲塔を装備した。

エディンバラ級

エディンバラ級はサウサンプトン級、グロスター級に比べ船体が延長された。また、主砲も当初は4連装6インチ砲塔を4基装備する予定であったが、砲塔の開発が困難だったため、前級と同様の砲塔が装備された。4インチ両用砲4門および2ポンド砲8門が増設され、装甲も強化された。

改良

タウン級はすべての艦が第二次世界大戦中から朝鮮戦争後にかけて大きく改修された。グラスゴー、シェフィールドおよびニューキャッスルは第二次世界大戦の間に後部6インチ砲塔を4連装40mmボフォース砲2基と交換した。

戦役

サウサンプトン級は1936年に進水し、第二次世界大戦が始まる2年前の1937年に就役した。本級は第二次世界大戦において多くの戦闘に参加し、北岬沖海戦でドイツ戦艦シャルンホルストを沈めると言った大きな戦果を挙げた。本級の内エディンバラ、グロスター、マンチェスター、サウサンプトンの4隻は第二次世界大戦で戦没している。残った艦は朝鮮戦争に参加、活躍した。最後に退役した艦はシェフィールドで、1967年に退役した。ベルファストは大英帝国戦争博物館の展示艦としてロンドンテムズ川に係留、公開されている。

参考図書

  • 「世界の艦船増刊第46集 イギリス巡洋艦史」(海人社)

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