ヤマハ音楽教室
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1954年に設立母体の日本楽器製造(ヤマハ)が、ヤマハ銀座ビル内でオルガンを対象に開講した「音楽教室」の開設が前身である(1959年に「ヤマハ音楽教室」となる)。 1960年代後半、日本楽器の韮塚敏夫がジャズ・アンサンブル・コースを設けた際には渡辺貞夫が協力した。 当財団は「ヤマハ音楽教育システム」という講座の核となるカリキュラムの策定、講師養成などを担う(ヤマハ本体は全体運営を統括する立場にある)。実際の教室運営は後述の直営音楽センター以外はヤマハグループの楽器販売子会社、或いは各地の特約店(独立資本の楽器店)によるフランチャイズ経営となっている。 1990年代以降は、1歳児から小中学生程度を対象とした音楽レッスンの「ヤマハ音楽教室」、趣味的な演奏スキルを習得したい青年層以上を対象とする「ヤマハ大人の音楽レッスン(PMS=ポピュラーミュージックスクール=)」に大別される。「ヤマハ音楽教育システム」と当財団が発行するシステム教材(楽譜)に基づいてグループレッスンを受講し、上達度に応じて次のコースにステップアップして行く形式を採っている。教室によっては独自のマンツーマンによる個人レッスンを設定している場合もある。また、高度な鍵盤演奏技術の習得を目指す音楽教室の在籍・修了生対象の「ヤマハマスタークラス」が直営センターにて開講している。 なお、講座の指導者は「ヤマハ音楽教育システム講師」と言い、一定の演奏グレード保有者でかつ講師資格試験に合格した者が当財団と業務委託契約を締結し、財団が指定した教室を担当する個人事業主(請負社員)形態となっている。 「♪ドレミファソ〜ラファミ、レ、ド〜」と生徒たちが歌う「ヤマハ音楽教室」のCM曲は、ドイツの詩人、アウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンが書いたドイツ民謡のEin Männlein steht im Walde(「小人がひとり森の中で」「小人が森に立っている」)で、ドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」で使用されている楽曲である。教室では「池の雨」の名でレッスン教材となっている。 マスコットキャラクターの「ぷっぷる」は、元々は2002年に「赤りんごコース」(2015年から「ドレミらんど(ぷっぷるクラス)」に改訂)のキャラクターとして発表されたものである。1980年代には、「3歳児ランド」のキャラクターとして「なぁ〜にちゃん」が存在した。 なお、ヤマハ音楽教室の幼児教育ノウハウを応用し、幼児から小学生までを対象としたグループ英会話教室として「ヤマハ英語教室」が、グループ会社のヤマハミュージックジャパンの運営の元、各地の音楽教室の一部で開講されている。
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