メディアとマスコミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 02:45 UTC 版)
「フィンランドの文化」の記事における「メディアとマスコミ」の解説
フィンランドは発展度の高い情報社会を持つ国の一つである。200以上の新聞が存在し、320の一般誌があり、2100の専門誌がある。67の商業ラジオ局が存在し、うち一つが全国規模で展開しており、5つの国家公営ラジオチャンネルが存在する。デジタルラジオは3チャンネルが存在する。民放2、公営2の4つのアナログテレビチャンネルが存在し、これらは2007年7月1日から民放3、公営5のデジタル放送に完全に切り替えられた。 一年に15-20本の長編映画が作られ、1万2千本の書籍が発行され、1200億円の販売記録がある。人口の79%はインターネットを使用している。 フィンランド人は他の北欧諸国の人々や日本人と同じく、世界で最も多くの時間を新聞を読むことに費やしている。フィンランドで最も読まれている新聞はヘルシンギン・サノマットであり、43万4千部が流通している。ヘルシンギン・サノマットを保有するメディアグループであるサノマ Oyj(en)社はタブロイド紙イルタ・サノマット(en)やビジネス紙タロウス・サノマット(en)も発行している。また、テレビチャンネルネロネン(en)も所有している。サノマ Oyj社の最大の株式保有者はアートス・エルッコとその家族である。他の主要出版社であるアルマ・メディア(en)は30以上の雑誌を発行しており、新聞紙アームレヘティ(en)、タブロイドイルタレヘティ(en)、商業志向のカウッパレヘティ(en)などを発行している。フィンランドは国境なき記者団発行の世界報道自由ランキングにおいて開始以来毎年1位を続けている。 フィンランド国営放送局YLEは独立した国家保有企業である。この会社は5つのチャンネルを所有しているほか、13のラジオチャンネルを持っており2言語で放送している。YLEは受信料と民間テレビ番組放送実施料金を資金源にしている。デジタルテレビへの移行が進行しており、アナログ放送は地上波としては2007年8月31日に終了し、ケーブルネットでも2008年2月に終了した。最も人気のテレビチャンネルはMTV3であり、最も人気のラジオチャンネルはNordic Broadcasting社のラジオノヴァ(en)である。 フィンランドの人々は技術と情報サービスになじんでいる。フィンランドにおける人口当たりの携帯電話加入者とインターネット通信加入者の数は世界でも非常に高い。通信運輸省によると、フィンランドの携帯電話の進出は1998年8月に人口の50%を超え、これは世界初であった。また1998年12月からは携帯電話加入者の数が固定電話の数を上回るようになった。2007年の6月の終わりには578万の携帯電話加入が存在し、人口の109%に上っている。 もう一つの急成長した情報分野はインターネットである。フィンランドは2007年7月概算でブロードバンドインターネット接続の契約数が152万件あり、人口の29%に上っている。フィンランド人はインターネットに接続しているだけではなく、インターネットのヘビーユーザーになっている。フィンランドのすべての学校、公立図書館などは長年インターネットに接続されている。世界でも平均通信速度が最も速く平均で40Mbps近くになっている。
※この「メディアとマスコミ」の解説は、「フィンランドの文化」の解説の一部です。
「メディアとマスコミ」を含む「フィンランドの文化」の記事については、「フィンランドの文化」の概要を参照ください。
- メディアとマスコミのページへのリンク