メディアとプラモデルの“F-19”
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「F-19」の記事における「メディアとプラモデルの“F-19”」の解説
各種の"F-19"の想像図の中で特に有名になったものに、宇宙開発技術企業で人工衛星の製造を手掛けるロラール社が1982年に広報用イラストに描いたものがある。 航空宇宙関連のイラストを多数手がけたハンガリー出身のアーティストである Attila Hejjaの手によるこのイラストの機体は、全体的に細身で機首と主翼が長く、機首側面から水平に伸びたカナード翼を持つ“エンテ翼”(先尾翼形式)のデザインであり、それまでの想像図で主流であった“全体的に強い曲線を帯びた形状ではあるが、総体としては既存のデルタ翼機の機体形状に準じている”というものとは一線を画していた。この“ロラールのステルス”は、機首側面にカナード翼があることや、エンジン収容部は背面にあり、排気ノズルが露出していない、といった特徴が以降の“F-19の想像図”に大きな影響を与えることになる。なお、1987年に発表された2枚目の広報画には「NORTHROP/LORAL F-19A SPECTER」の名称が書かれていた。 イギリスのJane's Information Group(英語版)の発行する軍事情報年鑑、通称“ジェーン年鑑”の中の『Jane's All the World's Aircraft 1986–1987』(1986年1月刊)には"F-19"に関する情報が想像図と共に掲載された。“世界の軍事情報に関して信頼できる情報源である”とされているジェーン年鑑に掲載されたことより、"F-19"の存在は半ば確定した事実として扱われるようになったが、相変わらずアメリカ国防総省はメディアの質問には「そのような航空機は存在していない」と回答するのみであった。 ジェーン年鑑にはその後に刊行された『Jane's All the World's Aircraft 1987–1988』(1987年1月刊)、『Jane's All the World's Aircraft 1988–1989』(1988年1月刊)にも "Lockheed 'RF-19"および"XST"の名称で"F-19"についての情報が掲載されている。
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