メソポタミア文学史上の位置づけとは? わかりやすく解説

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メソポタミア文学史上の位置づけ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 07:26 UTC 版)

エンヘドゥアンナ」の記事における「メソポタミア文学史上の位置づけ」の解説

エンヘドゥアンナ作者分かっている文章書いた世界最古人物の一人である。一握り書記たちしか読み書きができなかった時代に、エンヘドゥアンナ母語アッカド語)でないシュメール語書くことができた。彼女の詩は、神々威容と、神々仕え自分描き、神と自分と個人的な関係や個人的な心情つづっている。また彼女は、「わたくし」を語り手とする一人称視点で文を書いた最古人物であり、エンヘドゥアンナ以前このような文書発見されていない。 『イナンナ女神賛歌』は、詩の冒頭言葉である「ニンメシャルラ」(すべての「メ」 - 世界根源となる律法 - の女主人)という語句から、当時は『ニンメシャルラ』の名で呼ばれていた。これは彼女の死後神聖な文書として崇拝され、後のバビロニア時代にもエドゥブバ(「粘土板の家」、子供楔形文字粘土板読み書き教え書記すなわち官僚育て学校)で教材として用いられ当時図書館学校書名目録にも記載されていた。この詩を書いた粘土板100上見つかっており、後世にもよく知られていたことがうかがえる。 彼女の作に帰せられている作品には、次のようなものがある。 『ニンメシャルラ』(Nin-me-sara, 『イナンナ女神賛歌』) - 153行の詩。Hallo および van Dijk により1968年編集解読最初65行はイナンナ女神さまざまな形容詞で讃え当時シュメル最高神アンにも比すべきものとしている。その後エンヘドゥアンナウルとウルクの町と寺院追放されている境遇嘆きナンナ神のとりなし頼んでいる。 『In-nin sa-gur-ra』 - 274行分が残存29粘土板片から Sjoberg が1976年編集解読。 『In-nin me-hus-a』(『イナンナとエビフ』) - Limetにより1969年解読。 『神殿賛歌集』 - シュメールアッカドさまざまな神殿を讃えた42賛歌からなる。Sjoberg と Bergmann により1969年編集。 『ナンナ賛歌』 - Westenholz により編集

※この「メソポタミア文学史上の位置づけ」の解説は、「エンヘドゥアンナ」の解説の一部です。
「メソポタミア文学史上の位置づけ」を含む「エンヘドゥアンナ」の記事については、「エンヘドゥアンナ」の概要を参照ください。

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