メソポタミア・西アジアとは? わかりやすく解説

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メソポタミア・西アジア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:03 UTC 版)

治水」の記事における「メソポタミア・西アジア」の解説

最古治水の歴史有する地域一つメソポタミアシュメル)である。メソポタミアでは、紀元前5000年までに2本の大河 - ティグリス川ユーフラテス川氾濫原農耕氾濫農耕)が始まったとされている。同地域での治水灌漑開始時期後期ウバイド文化期の紀元前4300年 - 紀元前3500年頃と考えられている。この時期治水洪水時に河川から溢流した人工ため池貯水するものであり、人工池その後用水路通って農耕地へと供給された。すなわち治水灌漑表裏一体の関係にあった紀元前18世紀頃にメソポタミア統一したバビロン第1王朝ハンムラピ王の時に、ティグリス・ユーフラテス両河の治水体系整備された。両河川流域では毎年5月上流雪解け水由来する洪水発生していたが、洪水時の溢水収容するため両河川を結ぶ数本大運河大運河連結する無数の小運河大運河網が作られた。これにより洪水被害軽減されるとともに運河溜められ灌漑利用された。 ハンムラピ期に建設され治水体系その後アケメネス朝紀元前6世紀 - 紀元前4世紀)・サーサーン朝3世紀 - 7世紀)に継承されアッバース朝前期8世紀 - 9世紀)には運河網が再整備されるなど、非常に長い間命脈保った。しかし、10世紀以降政治体制混乱伴ってメソポタミア地域治水次第衰退していき、イルハン朝13世紀中期 - 14世紀中期)およびオスマン帝国14世紀 - 20世紀前期)において治水体系再建試みられたこともあったが、バビロン王朝盛時の高度な治水体系が再び復活することはなかった。

※この「メソポタミア・西アジア」の解説は、「治水」の解説の一部です。
「メソポタミア・西アジア」を含む「治水」の記事については、「治水」の概要を参照ください。

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