マラウイ、ザンビア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 13:51 UTC 版)
ンシマ (nsima) と呼ばれ、トウモロコシの粉(白いコーンミール)と水から作られるザンビア (nsima/nsima) とマラウイ (nsima) の主食となっている。 まずトウモロコシの粉を水と一緒に煮て粥のようにし、その後、さらに小麦粉を加え、濃厚なペースト状にするため、平たい木のスプーン(nthikoと呼ばれる)を使い、鍋の側面に厚いペーストをこすりつけながら、火にかける。火が通ったら、チパンデ (chipande) と呼ばれる木やプラスチック製のスプーンに水をつけたり、油を塗ったりして、取り分ける。 ンシマはほとんどの場合レリッシュと呼ばれる、肉、鶏肉、魚、落花生、豆などのたんぱく質と、菜の花、かぼちゃの葉、アマランスの葉、マスタードの葉、キャベツなどの野菜と一緒に食べられる。 この付け合わせは、Ndiyo(ザンビア)または Ndiwo(マラウイ)と呼ばれ、野菜のおかずはザンビアでは “umuto wankondwa” などと呼ぶ。 マラウイでは、ピリピリやカンブジ(英語版)などの唐辛子を使った自家製のホットソースや、ナリソースのような市販のチリソースなど、薬味を添えて食べることが多い。伝統として食事をする人々はテーブルの周りや床に座って食事を囲み、素手で食べるため、手を洗わなければならないとされている。手を洗うには、水の入ったボウルを使うかあるいは、ホストやその場にいた若い人が、水差しから年長者やゲストの手に水をかけてボウルに入れる。小さな塊を右手のひらに取り、丸めてボール状にし、それをレリッシュに浸して食べられる。ボールには、レリッシュやスープをすくうためのくぼみがついている。アフリカの伝統では年齢が非常に重要視されており、それは食事でも同様で、食事前の洗浄、食事、食事後の洗浄は、一般的に最年長の人から始め、その後、年齢順に全員が行う。 ンシマは比較的安価で、ほとんどの人が手に入れることができるが、時折、品不足で価格が上昇し、経済的・政治的な不安定さを助長することがある。 2017年、ンシマがマラウイの無形文化遺産として登録された。
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