マッカーサー演説とは? わかりやすく解説

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マッカーサー演説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 08:28 UTC 版)

老兵は死なず」の記事における「マッカーサー演説」の解説

アメリカ陸軍元帥ダグラス・マッカーサー1951年4月19日合衆国議会合同会議にて行った退任演説の際に「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」(Old soldiers never die; They just fade away)という形で引用した一節広く知られる。この演説を「老兵は死なず演説("Old Soldiers Never Die" speech)と呼ぶこともある。 I am closing my 52 years of military service. When I joined the Army, even before the turn of the century, it was the fulfillment of all of my boyish hopes and dreams. The world has turned over many times since I took the oath on the plain at West Point, and the hopes and dreams have long since vanished, but I still remember the refrain of one of the most popular barrack ballads of that day which proclaimed most proudly that "old soldiers never die; they just fade away." And like the old soldier of that ballad, I now close my military career and just fade away, an old soldier who tried to do his duty as God gave him the light to see that duty.私は今、52 年にわたる軍務終えようとしています。今世紀に入る前に私が陸軍に入隊したとき、それは私の少年時代希望と夢が成就した瞬間でした。私がウェストポイント陸軍士官学校)で兵士になる宣誓をして以来世界何度も向き変え希望や夢はずっと前に消え失せてしまいました。しかし、当時兵営で最も人気高かったバラード一節今でも覚えてます。それは誇り高く、こう歌い上げています。老兵は死なず。ただ消え去るのみ」と。そしてこのバラード老兵のように、私もいま、私の軍歴閉じ消え去ります。神が光で照らしてくれた任務果たそうとした1人老兵として。 このときのマッカーサー功績上げた将軍凱旋帰国という形であったものの、実際にシビリアンコントロール逸脱する動き見られたという理由解任されての帰国であった朝鮮戦争最中マッカーサー中国人民志願軍派遣への報復として、原爆使用含めた中華人民共和国への攻撃主張したものの、ハリー・S・トルーマン大統領によって拒否されていた。解任について、トルーマンは「大統領権限尊重しないからこそ私は彼を解任したのである……彼が間抜けろくでなしであるから解任したのではない。確かに彼は間抜けろくでなしだが」(I fired him because he wouldn’t respect the authority of the President…I didn’t fire him because he was a dumb son of a bitch, although he was.)と述べた。しかし、第二次世界大戦英雄として名を知られ多く国民支持されていたマッカーサー解任は、大い物議を醸した退任演説焦点は、ドミノ理論前提とした共産主義脅威についてであった5日後には演説音源RCAビクターおよびコロムビア・レコードからアルバムとしてリリースされたほか、その他のレコード店個人事業者らが独自のレコードリリースした。「老兵は死なず」は流行語となり、演説収録したレコード莫大な利益上げた兵隊歌『Old Soldiers Never Die』も、ジーン・オートリー英語版)、ハーブ・ジェフリーズ(英語版)、レッド・フォーリー(英語版)、リロイ・ホルムズ(英語版)、ジミー・ウェイクリー英語版)、ヴォーン・モンロー(英語版)など複数歌手によって改めレコード化された。いずれも曲および歌詞アレンジ加えられオートリー版のようにマッカーサーへの賛辞込められたものもあった。 後年、この演説について尋ねられトルーマンは、「馬鹿げた戯言以外の何でもない!(nothing but a bunch of damn bullshit!)」と述べた

※この「マッカーサー演説」の解説は、「老兵は死なず」の解説の一部です。
「マッカーサー演説」を含む「老兵は死なず」の記事については、「老兵は死なず」の概要を参照ください。

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