曲および歌詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/14 15:17 UTC 版)
「マムーニア」は1973年初めにマラケシュで作曲された。タイトルは当時マッカートニー一家が滞在していたホテル「マムーニア (Mamounia)」にインスパイアされた物である。「Mamounia」はアラビア語で「安全な避難所」を意味する。作家のジョン・ブラニーによると、ポールはこの語を「再生のメタファー」として使用したとする。「マムーニア」はアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』中のタイトル曲や「ブルーバード 」と共に、脱出と自由のテーマを信奉する。曲のヴァースでは、「雨」を人々が直面する困難な時の比喩として使用する。雨にうんざりしている様子を歌った歌詞は、ポールがラゴスで体験したことそのままを表しており、曲のメッセージは、皆が厳しい時に直面しても不平を言わずに、自分の「安全な避難所」に焦点を合わせた方が良い、と言うものである。 「マムーニア」はラゴスで録音された『バンド・オン・ザ・ラン』収録曲の中で、最初のものであった。ポール・マッカートニーはリードボーカルとベースを担当し、デニー・レインがギターとバックボーカル、リンダ・マッカートニーもバックボーカルを担当した。バスドラムはポールのローディーが担当している。「マムーニア」は「ブルーバード」同様にアコースティック曲である。音楽評論家のロバート・クリストガウは曲のイントロを「アフロ・ソウル」と表現した。曲とリフレインのキーはAメジャー、ヴァースはCメジャーである。作家のチップ・マディンジャーとマーク・イースターは曲を「浮かぶようにとても軽い調子」と評したが、「厳しく旋律的だ」とも述べている。
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