マッカーシーの綿繰り機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 15:19 UTC 版)
ホイットニーの綿繰り機は短繊維綿から種子を取り除くのを簡単にした一方、超長綿の繊維を傷つけてしまっていた。1840年、フォネス・マッカーシーはローラー綿繰り機である"Smooth Cylinder Cotton-gin"の特許を取得した。マッカーシーの綿繰り機は短繊維綿と超長綿に使うために販売されたが、特に長繊維綿を加工するのに便利であった。マッカーシーの特許が1861年に切れた後、このタイプの綿繰り機はイギリスで製造され世界中で販売された。マッカーシーの綿繰り機はフロリダ、ジョージア、サウスカロライナ州で栽培された超長綿の1つカイトウメンをきれいにするのに採用された。以前のものに比べ数倍速く綿をきれいにし、1頭の馬の力で150〜200ポンドの綿くずを生産できた。マッカーシーの綿繰り機は綿くずから種を取り除くために往復に動くナイフを用いた。往復運動による振動により綿繰り機の動くスピードは制限された。20世紀半ばに回転刃を用いた綿繰り機は往復刃を用いたものに置き換えられた。マッカーシーの綿繰り機の後継機はアメリカにおいて超長綿に対して使われている唯一の綿繰り機である。
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