マスコミによる責任追及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 18:15 UTC 版)
「志布志事件」の記事における「マスコミによる責任追及」の解説
志布志事件を警察権力の犯罪としていち早く追及したのは朝日系列である。いち早く報じたのは、警察不祥事追及の第一人者であるジャーナリスト・鳥越俊太郎の番組『ザ・スクープ』だった(2005年2月13日)。当時捜査にかかわり後に内部告発した現職警察官に取材して、鹿児島県警察本部の捜査手法自体に問題ありと断じている。 朝日新聞社は入手した内部資料を元に、2006年1月からでっちあげの手口を暴露し、その後も本事件の報道に力を入れた。一連の報道により、2007年11月に朝日新聞は「鹿児島県警による03年県議選公職選挙法違反『でっちあげ事件』をめぐるスクープと一連のキャンペーン」で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞した。 テレビ朝日(鹿児島県内では鹿児島放送を通じて放送)は『スーパーモーニング』『報道ステーション』などで当事者13名 に取材した特集を組み、違法捜査を暴露。その後、NHKが『ETV特集』(NHK教育)において「私はやっていない 〜冤罪は何故起きたか」で本事件と氷見事件の冤罪被害者へのインタビューを交えたドキュメンタリーを放送し、2つの事件での警察の違法捜査を暴露した(2007年9月9日放送)。番組の後半では、スタジオに土本武司(元最高検察庁の検事で白鷗大学大学院の院長)、秋山賢三(弁護士)らを招き「取調べの録画・録音(取調べの可視化)」について議論。土本は可視化をすると、むしろ冤罪が増える可能性があると発言した。 地元メディアでは、NNN系列のKYT鹿児島読売テレビが、当時の志布志署長と警部に対する直撃取材を含むNNNドキュメント『嘘ひいごろ』(2006年9月17日)と第2弾『続・嘘ひいごろ』(2007年3月4日)を放送。さらに、日本テレビ製作で再現ドラマを交えた『報道ドラマスペシャル でっちあげ』が、鹿児島県では9月15日に、首都圏では翌16日に放送された。 また、南日本放送(JRN系列)製作のラジオ番組『MBCラジオスペシャル 空白 〜志布志事件・暴走捜査の闇』が2007年度の日本民間放送連盟賞優秀賞を受賞した。 2020年3月4日18時55分からテレビ東京系で放送されたMC田村淳の「0.1%の奇跡!逆転無罪ミステリー「実録…やってないのに」衝撃冤罪!6連発」で再現ドラマで放送された。
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