マッキャンベル (ミサイル駆逐艦)とは? わかりやすく解説

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マッキャンベル (ミサイル駆逐艦)

(マクキャンベル_(ミサイル駆逐艦) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 22:47 UTC 版)

艦歴
発注 1996年12月13日
起工 1999年7月15日
進水 2000年7月2日
就役 2002年8月17日
退役
その後 就役中
要目
排水量 9,648 トン
全長 155.3 m (509 ft 6in)
全幅 20.1 m (66 ft)
吃水 9.4 m (31 ft)
機関 COGAG方式
LM 2500-30ガスタービンエンジン (27,000shp) ×4基
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸
最大速 31ノット
航続距離 4,400 海里(20ノット時)
乗員 士官、兵員 380名
兵装 Mk.45 mod.4 5インチ単装砲 ×1基
Mk.38 25mm単装機関砲 ×2基
Mk.15 20mmCIWS×1基
M2 12.7mm機銃 ×4挺
Mk.41 mod.7 VLS ×96セル
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 MH-60R×2機搭載可能
C4ISTAR NTDS mod.5 (リンク 11/16)
AWS B/L 6 (Mk.99 GMFCS×3基)
AN/SQQ-89A(V)15
センサ AN/SPY-1D(V) 多機能レーダー×4面
AN/SPS-67 対水上レーダー×1基
AN/SQS-53C(V)1艦首装備ソナー
電子戦 AN/SLQ-32(V)3 ESM/ECM装置
Mk 36 SRBOC デコイ発射機
モットー Relentless in Battle

マッキャンベル (英語: USS McCampbell, DDG-85) は、アメリカ海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の35番艦。イージス艦に分類される[1]。艦名は第二次世界大戦でのアメリカ海軍トップエース・パイロットであったデヴィッド・マッキャンベル大佐に因む。

艦歴

マッキャンベルはメイン州バスバス鉄工所1999年7月15日に起工し、2002年8月17日に就役した。

2006年3月26日にマッキャンベルはイラクの沖合30マイルの水域で商船と衝突した。両船とも船首部分を損傷したが、航行に支障はなかった。事故の原因は調査中である。

2007年7月に「ゲイリー」(USS Gary, FFG-51) とその任務を交代、日本横須賀に配備された。以降は太平洋艦隊での活動が目立つ。

マッキャンベルは船舶臨検部隊を乗せ、対海賊、対密輸および対テロ作戦に従事している。2009年6月23日、ミャンマーに向かった北朝鮮の貨物船「カンナム1号」を監視していた「ジョン・S・マケイン」 (USS John S. McCain, DDG-56) に代わって任務を引き継いだ。

2011年3月、マッキャンベルは空母ロナルド・レーガン」(USS Ronald Reagan, CVN-76) と共に東北地方太平洋沖地震で被災した日本の支援に派遣された(トモダチ作戦)。その際、福島第一原子力発電所事故で飛散した放射性物質被曝した可能性がある[2]

2011年5月26日に南シナ海で、対北朝鮮の国際連合安全保障理事会制裁決議に違反する物資を積載した可能性がある北朝鮮の貨物船「MVライト」(ベリーズ船籍)を追跡し、臨検を要求していたが貨物船は臨検を拒否し、北朝鮮に引き返した。

2018年12月5日、航行の自由作戦ロシア極東ウラジオストクを擁するピョートル大帝湾に接近した[3]

2019年1月7日、南シナ海の西沙諸島沖で航行の自由作戦を決行した[4]

2020年7月2日、横須賀への前方配備を終え、17か月にわたる近代化改修のためにオレゴン州ポートランドに向け出港した。[5]

2024年1月25日、在日アメリカ海軍司令部は第7艦隊所属の巡洋艦アンティータムを帰国させ、代わりに近代化改修を終えたマッキャンベルを再配備することを発表した[1]

搭載兵器にはトマホーク巡航ミサイルも含まれ、日本の海上自衛隊によるトマホーク導入に向けた訓練に協力している[6]

脚注・出典

  1. ^ a b [https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1052012.html “米海軍横須賀基地の艦船交代へ イージス駆逐艦「マッキャンベル」再配備”]. 神奈川新聞「カナロコ」. (2024年1月25日). https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1052012.html 2024年1月25日閲覧。 
  2. ^ Stewart, Joshua, "Navy ships off Japan move to avoid radiation", Japan Times, 14 March 2011, retrieved 15 March 2011.
  3. ^ 米艦 露ウラジオ沖航行「過剰な権益主張に挑戦」産経新聞』朝刊2018年12月7日(国際面)2018年12月11日閲覧
  4. ^ “米軍、南シナ海で「航行の自由」作戦 中国は反発”. ロイター通信. (2019年1月7日). https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1P10KM 2019年5月2日閲覧。 
  5. ^ https://twitter.com/cnfj/status/1278668706621480962”. Twitter. 2020年7月2日閲覧。
  6. ^ [トマホーク 日米訓練ルポ]本物の機器操作 「攻撃」成功『産経新聞』朝刊2024年4月2日3面(2024年4月6日閲覧)

関連項目

参照

外部リンク




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