Mk_38_25_mm_機関砲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Mk_38_25_mm_機関砲の意味・解説 

Mk 38 25 mm 機関砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 08:48 UTC 版)

Mk.38 機関砲システム(MGS)
Mk.38 Mod 1機関砲システム
種類 艦砲/機関砲
原開発国 アメリカ合衆国
運用史
配備期間 1986年-現在
配備先 採用国と搭載クラスを参照
開発史
開発者 マクドネル・ダグラス(Mod 0, 1)
ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ(Mod 2)
開発期間 1977年
製造業者 NAVSEA CRANE(Mod 0, 1)
BAEシステムズ(Mod 2)
製造期間 Mod 0:1986年
派生型
  • Mod 0, 1:人力装砲, 手動照準
  • Mod 2:遠隔操作, 安定化
諸元
重量 0.57t(マウント重量)[1]
要員数
  • Mod 0, 1:1名
  • Mod 2:無人

口径 25mm口径/81口径長[1]
銃砲身 単装[1]
仰角 +55/-20度[1]
旋回角 360°
旋回速度:手動
発射速度 200発/分[1]
初速 1,100m/s[1]
最大射程 6,800m[1]
装填方式 ベルト給弾方式
照準
テンプレートを表示

Mk 38 25 mm 機関砲(Mk 38 25ミリきかんほう、Mark 38 Machine Gun System)は、アメリカ海軍艦載機関砲システム。1門のM242 25mm機関砲とMk.88銃架から構成されており、また、Mod 2では光学照準装置も追加されている。

概要

1977年アメリカ海軍はそれまで使用していたMk.10 20mm機関砲およびMk.16 20mm機関砲の更新が必要であると考えるようになった。この時期までに、既に対空射撃能力に優れたMk.15 20mm CIWSが導入されていたことから、対水上射撃能力が重視されることとなった。この要求に基づいて開発されたMk.38 Mod 0の配備は1986年に開始された。

Mk.38で採用されたM242機関砲は、陸軍M2ブラッドレー歩兵戦闘車で既に採用されていたもので、外部動力によりチェーンを介して駆動させる、いわゆるチェーンガンである。発射速度は高くないが、信頼性に優れている優秀な機関砲である。

光学照準装置を備えたMk.38 Mod 2

初期のMod 0, Mod 1は簡素な人力操作式で、照準・操作の両方が砲側の射撃員によって行われる。現在では、イスラエルタイフーンシステムを元にした改良型のMod 2の配備が開始されている。Mod 1からの変化は給弾機構を改良し、電子照準装置測距装置を備え、砲塔を安定化して遠隔操作式となった。日本海上保安庁20mm RFSに類似した性格を持ち、艦艇から洋上の脅威(小型高速艇、機雷、沿岸の敵部隊など)に対して射撃を加えることができる。近年、特に洋上対テロ用途のため、戦闘艦艇・補助艦艇に幅広く搭載されている。

また、サイクロン級哨戒艇の主兵装として、Mk.96が開発された。遠隔操作式の砲塔は安定化されている。そのほか、発射速度を上昇させたMk.46 Mod 0というタイプが開発され、MH-60S ナイトホークヘリコプターに搭載されて空中から機雷を探知・撃破するRAMICS(Rapid Airborne Mine Clearance System)計画に使用される。

採用国と搭載クラス

 アメリカ海軍 ほぼすべての戦闘艦艇・補助艦艇

 アメリカ沿岸警備隊

 スペイン海軍

 フィリピン海軍

登場作品

テレビドラマ

ザ・ラストシップ
架空のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ネイサン・ジェームズ」の搭載火器としてMod.2が登場。対空・対水上戦闘で使用される。撮影に使われているのは実物である。

ゲーム

WarRock
ハミナ級ミサイル艇に搭載されている。4番席に移動することでプレイヤー使用可能。

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g 海人社 2022, p. 129.

参考文献


「Mk 38 25 mm 機関砲」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Mk_38_25_mm_機関砲」の関連用語

Mk_38_25_mm_機関砲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Mk_38_25_mm_機関砲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMk 38 25 mm 機関砲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS