ラッセン_(ミサイル駆逐艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ラッセン_(ミサイル駆逐艦)の意味・解説 

ラッセン (ミサイル駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 07:23 UTC 版)

艦歴
発注 1995年1月6日
起工 1998年8月24日
進水 1999年10月16日
就役 2001年4月21日
退役
その後 就役中
要目
排水量 9,648 トン
全長 155.3 m (509 ft 6in)
全幅 20.1 m (66 ft)
吃水 9.4 m (31 ft)
機関 COGAG方式
LM 2500-30ガスタービンエンジン (27,000shp) ×4基
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸
最大速 31ノット
航続距離 4,400 海里(20ノット時)
乗員 士官、兵員 380名
兵装 Mk.45 mod.4 5インチ単装砲 ×1基
Mk.38 25mm単装機関砲 ×2基
Mk.15 20mmCIWS×2基
M2 12.7mm機銃 ×4挺
Mk.41 mod.7 VLS ×96セル
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 MH-60R×2機搭載可能
C4ISTAR AWS B/L 6 (Mk.99 GMFCS×3基)
AN/SQQ-89A(V)15
センサ AN/SPY-1D(V) 多機能レーダー×4面
AN/SPS-67 対水上レーダー×1基
AN/SQS-53C(V)1艦首装備ソナー
電子戦 AN/SLQ-32(V)3 ESM/ECM装置
Mk 36 SRBOC デコイ発射機
モットー From Courage, Life

ラッセン (英語: USS Lassen, DDG-82) は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の32番艦。艦名はベトナム戦争名誉勲章を受章したクライド・エヴェレット・ラッセン中尉(1942 – 1994)に因む。フライトIIAの3隻目で、弾道ミサイルを追尾できる高性能のレーダーを備え、 弾道ミサイル防衛システムの機能の一部を担う能力がある。

艦歴

ラッセンはミシシッピ州パスカグーラインガルス造船所1998年8月24日に起工し、1999年10月16日に進水、2001年4月21日フロリダ州タンパで就役した。

2005年9月、ラッセンはアメリカの先制攻撃戦略の柱である「ミサイル防衛」前進拠点基地である横須賀にBM監視艦として配備された。ミサイル防衛対応艦船。6月に配備されたステザム (USS Stethem, DDG-63) に続き、7隻目のイージス艦となった。横須賀基地の第7艦隊は、旗艦ブルー・リッジ (USS Blue Ridge, LCC-19) 以下、空母キティホーク (USS Kitty Hawk, CVA-63) も含め11隻態勢となる。

2005年10月12日、ラッセンは親善・友好目的で北海道室蘭港に入港した。室蘭港のイージス艦寄港は8年ぶりであり、商工会議所、観光協会、室蘭市、自衛隊などの関係者約40人が出席した歓迎式典が行われた。当時、ラッセンの艦長だったケリー・S・ギルピン中佐は「友人から素晴らしいとは聞いていましたが本当に美しい港です。市内見学が楽しみ。寄港でき光栄です。最新鋭の艦船をぜひ見てほしいです」と述べた。乗組員が室蘭市民とバスケットボールやお茶会などで交流するほか、清掃ボランティア活動を行った。

2008年2月15日、長崎県長崎港に入港し、県平和委員会などが主催する集会に参加した。

2009年7月1日にFOXニュースは、ラッセンが密輸を疑われた北朝鮮の貨物船、カンナム1号を追跡したと報道した。

2010年11月28日、ラッセンはジョージ・ワシントン (USS George Washington, CVN-73) 、ステザムらと28日に黄海で行われた米韓合同演習に参加する。

2012年2月3日、ラッセンは東京都が実施した帰宅困難者対策訓練に参加し、東京港から横須賀海軍施設まで帰宅困難者役の東京都職員を代替輸送した。

2015年10月27日、アメリカの国防当局者はミサイル駆逐艦のラッセンが、南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)の境界に接近しており、12カイリ内に数時間とどまる見通しだと明らかにした。

2016年1月6日(米海軍公式2016.1.12)、バリー(USS Barry, DDG-52)と交替のため、横須賀基地を出港して真珠湾経由でメイポート基地へ向かった。[1]

接触事故

2009年2月15日、ラッセンは横須賀港内でプレジャーボートと接触した。怪我人は出なかったものの、業務上過失往来妨害の疑いでラッセンのアンソニー・シモンズ艦長とボートの船長が3月23日に書類送検された[2][3]

脚注

  1. ^ NORFOLK (Jan. 12, 2016)Barry will replace guided-missile destroyer USS Lassen (DDG 82), which recently departed Japan after 10 years of forward-deployed duty. After completing her last patrol in the Western Pacific this summer, Lassen will arrive in Mayport, Florida, her new homeport. "[1]"
  2. ^ “U.S. military ship has minor collision with small boat in Yokosuka”. 共同通信社AP通信. 横浜市. (2009年2月15日) 
  3. ^ ジャパンタイムズ, "Port collision sent to prosecutors", March 24, 2009, p. 2.

外部リンク


「ラッセン (ミサイル駆逐艦)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラッセン_(ミサイル駆逐艦)」の関連用語

ラッセン_(ミサイル駆逐艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラッセン_(ミサイル駆逐艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラッセン (ミサイル駆逐艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS