ボクシングの聖地、ラスベガスデビュー
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「井上尚弥」の記事における「ボクシングの聖地、ラスベガスデビュー」の解説
2020年10月31日(日本時間11月1日)、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド内ザ・バブルにてWBO世界バンタム級1位、WBA同級3位のジェイソン・モロニーと対戦。この試合はメインに抜擢され、さらに新型コロナウイルスの影響で無観客試合という状況にも関わらず、ファイトマネーは破格の1億円。試合は終始井上がペースを握り、6回にはカウンターの左フックでダウンを奪い、さらにカウンターの右ストレートで7回2分59秒KO勝利を収め、見事聖地ラスベガスでの白星デビューを果たした。この試合でWBA王座4度目、IBF王座2度目の防衛に成功した。試合後のインタビューでは今後について「計画としてはWBCのウバーリ、WBOのカシメロ。両選手をターゲットとして考えているので、タイミングの合う方とやりたい」と統一戦を熱望した。一方のカシメロも1日夜、自身のSNSで、フィリピンと日本の旗の絵文字とともに「さあ、続こう!」とツイートし、対戦に応じる姿勢を示した。 2021年2月11日、国立代々木競技場で開催のチャリティーボクシングイベント『LEGEND』で元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾と対戦した。 2021年5月5日、ラスベガスのヴァージン・シアターでIBF世界バンタム級1位の指名挑戦者であり元IBO世界バンタム級王者のマイケル・ダスマリナスと対戦する事がトップランクより発表された。 2021年6月19日、ダスマリナスと対戦。試合は2回にダウンを奪うと、3回には左ボディで再びダウン。再開後も三度左ボディを食らわせるとダスマリナスはキャンバスに崩れ落ち、レフェリーがノーカウントで試合を止め、3回2分45秒TKO勝ちを収め、WBA王座は5度目、IBF王座の3度目の防衛に成功した。この試合をリングサイドで観戦し、8月14日に王座統一戦を行うことが発表されたWBC同級王者のノニト・ドネアとWBO王者のジョンリル・カシメロがともに試合後のWOWOW中継にゲスト出演し、井上との対戦を熱望、井上もその後自身のSNSに「次が本当の勝負。ドネアVSカシメロの勝者と4団体統一戦を希望希望希望!!!」と投稿した。 しかし同年9月に、ドネアはWBC暫定王者レイマート・ガバリョ、カシメロはWBO同級1位ポール・バトラーとの統一戦を各団体から指示されたことにより、年内の統一戦実現は難しくなった。井上はこれに対して「まぁあくまで今は俺の適性階級はこのバンタム級だから時期が来るまで気長にね、、皆さんも気長にね、、いずれスーパーバンタム級にあげる予定だからその準備もしながらね、、バンタム級で4本のベルトは必ず巻く」と投稿した。 2021年11月29日、井上はオンラインで記者会見を開き、12月14日にIBF5位、WBA8位のケンナコーン・ルアンカイモック (アラン・ディパエン)と約2年1カ月ぶりに国内防衛戦を行うことを発表した。 2021年12月14日、両国国技館でケンナコーンと対戦。相手のタフネスぶりに手を焼くも、8回に左フックでダウンを奪うと、立ち上がったところに再び左フックを決め、ケンナコーンがふらついたところでレフェリーが試合を止め、8回2分34秒TKO勝ちを収めた。この試合でWBA王座は6度目、IBF王座の4度目の防衛に成功した。なお、観客は7000人が収容され、試合の模様はひかりTVとAbemaのペイ・パー・ビューで同時に生配信され、井上の国内世界戦で地上波生中継がないのは初めてとなった。
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