ペンEEシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/20 01:08 UTC 版)
「オリンパス・ペン」の記事における「ペンEEシリーズ」の解説
「買ったその日から、ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで、固定焦点など機能を限定したシリーズ。セレン光電池の受光部カバーを、レンズ周囲にドーナツ状に配した独特の外観で知られる(このデザインは、レンズと極めて近接して同等の光量を計測でき、セレンの面積も比較的大きく採れる長所があり、派生型のEESや、1968年発売の通常型35mm版モデル「トリップ35」にも踏襲された)。初代EEからEE-3までのシリーズはマイナーチェンジを受けながら基本デザインを変えずに長期生産され、ペンの各シリーズの中でも合わせて25年に渡って生産される最多・最長生産のロングセラーとなった。 シャッターボタンを押しても、光量不足の場合はAE連動でシャッターロックが作動し撮影ミスを防ぐフェイルセーフ性が特長。このため通常のレンジファインダーカメラでありがちだった、レンズキャップを付けたままシャッターを押してしまうミスも生じない。シャッターロック時、ファインダー内には「赤ベロ」と通称される赤い警告マークが掲示される。なお、オリジナルのペン/ペンS、ペンDが独特の角型シャッターボタンを特徴としていたのに対し、EE系はレリーズのねじを切った一般的な円筒型シャッターボタンを備える。 ペンEE(1961年7月発売) - レンズはDズイコー28mmF3.5。シャッタースピード1/60秒固定、絞りはAE。1962年5月からシャッター速度が1/30、1/250秒の2速AEとなった。1966年から巻き取り軸のスリットが増えた。 ペンEE-2(1968年5月発売) - ペンEEの改良型。ホットシューが追加された。カウンターは自動復元。裏ぶたは取り外し式をやめ、より実用的な蝶番式になった。EE-2の中途からシャッター速度が1/40および1/200秒に変更となる。 ペンEE-3(1973年5月発売) - ボディの樹脂部分および張革がペンEE-2までの灰色から黒色に変更され、フラッシュ連動機構についてもガイドナンバー14(ISO/ASA100)におけるフラッシュマチック機構追加。レンズはDズイコー28mmF3.5。最後に登場したペンEFの生産終了後も1986年まで継続生産され、銀塩フィルムを使用するペンシリーズの最終生産型となった。 ペンEF(1981年4月発売) - ペンEE-3のスペックにガイドナンバー10の外光式オートフラッシュを一体化したモデル。オートフラッシュ一体化によりフラッシュマチック機構は廃止された。フィルムを使用するペンシリーズで最後に発売されたが生産・販売はペンEE-3の方がより遅くまで行われた。
※この「ペンEEシリーズ」の解説は、「オリンパス・ペン」の解説の一部です。
「ペンEEシリーズ」を含む「オリンパス・ペン」の記事については、「オリンパス・ペン」の概要を参照ください。
ペンEEシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 04:29 UTC 版)
「オリンパス ペン」の記事における「ペンEEシリーズ」の解説
「買ったその日から、ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで、固定焦点など機能を限定したシリーズ。セレン光電池の受光部カバーを、レンズ周囲にドーナツ状に配した独特の外観で知られる(このデザインは、レンズと極めて近接して同等の光量を計測でき、セレンの面積も比較的大きく採れる長所があり、派生型のEESや、1968年発売の通常型35mm版モデル「トリップ35」にも踏襲された)。初代EEからEE-3までのシリーズはマイナーチェンジを受けながら基本デザインを変えずに長期生産され、ペンの各シリーズの中でも合わせて25年に渡って生産される最多・最長生産のロングセラーとなった。 シャッターボタンを押しても、光量不足の場合はAE連動でシャッターロックが作動し撮影ミスを防ぐフェイルセーフ性が特長。このため通常のレンジファインダーカメラでありがちだった、レンズキャップを付けたままシャッターを押してしまうミスも生じない。シャッターロック時、ファインダー内には「赤ベロ」と通称される赤い警告マークが掲示される。なお、オリジナルのペン/ペンS、ペンDが独特の角型シャッターボタンを特徴としていたのに対し、EE系はレリーズのねじを切った一般的な円筒型シャッターボタンを備える。これはEE機構を取り込むにあたり、メーター値を櫛歯式EEユニットで読み取るためには「シャッターストロークの深さ」が必要とされたための措置である。 ペンEE(1961年7月発売) - レンズはDズイコー28mmF3.5。シャッタースピード1/60秒固定、絞りはAE。1962年5月からシャッター速度が1/30、1/250秒の2速AEとなった。1966年から巻き取り軸のスリットが増えた。 ペンEE-2(1968年5月発売) - ペンEEの改良型。ホットシューが追加された。カウンターは自動復元。裏ぶたは取り外し式をやめ、より実用的な蝶番式になった。EE-2の中途からシャッター速度が1/40および1/200秒に変更となる。 ペンEE-3(1973年5月発売) - ボディの樹脂部分および張革がペンEE-2までの灰色から黒色に変更され、フラッシュ連動機構についてもガイドナンバー14(ISO/ASA100)におけるフラッシュマチック機構追加。レンズはDズイコー28mmF3.5。最後に登場したペンEFの生産終了後も1986年まで継続生産され、銀塩フィルムを使用するペンシリーズの最終生産型となった。 ペンEF(1981年4月発売) - ペンEE-3のスペックにガイドナンバー10の外光式オートフラッシュを一体化したモデル。オートフラッシュ一体化によりフラッシュマチック機構は廃止された。フィルムを使用するペンシリーズで最後に発売されたが生産・販売はペンEE-3の方がより遅くまで行われた。
※この「ペンEEシリーズ」の解説は、「オリンパス ペン」の解説の一部です。
「ペンEEシリーズ」を含む「オリンパス ペン」の記事については、「オリンパス ペン」の概要を参照ください。
- ペンEEシリーズのページへのリンク