ベクトル型スーパーコンピュータの完成とは? わかりやすく解説

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ベクトル型スーパーコンピュータの完成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 15:12 UTC 版)

スーパーコンピュータ技術史」の記事における「ベクトル型スーパーコンピュータの完成」の解説

詳細は「ベクトル計算機#歴史」を参照 CDC 6600CDC 7600開発中心人物であったシーモア・クレイCDC離脱しクレイ・リサーチ社を立ち上げたクレイCray-1により、パイプライン処理により高性能実現するベクトル型スーパーコンピュータ完成見たCray-1成功は、他社見られ漫然とベクトル計算行えばよい」というアーキテクチャに陥らず、ベクトルレジスタやチェイニングにより可能な限り性能叩き出す、とした設計のうまさによる。ピーク性能発揮するのは、64Kワード65536ワードCray-1ワード64ビット単位行列計算において、加算及び乗算からなる計算行った場合である。その後スーパーコンピュータ群では、ベクトルレジスタの容量増大及び減算及び除算演算機能ハードウエア組み込む形で性能向上が行われた。以上により、Cray-1性能の点で他を1以上リードしていた。 一方日本のコンピュータメーカも独自にアレイプロセッサを開発したりしていたが、1980年代には富士通日立製作所日本電気共に、クレイ競争するクラススーパーコンピュータ開発し販売した。これら日本メーカー機の特徴としては、各社ともに主力製品としてメインフレーム機を持つことを生かし、それらの演算強化ユニットのような形で、ないしは周辺プロセッサとしてそれらを使う設計とした。このことは性能対価格比を有利にした。 Cray-1ではハードウェア出荷に対してソフトウェア充実が遅れ、数年後となったが、自動ベクトル化理に対応したFORTRANライブラリ (FORTRAN-77) の提供を行った。さらに1983年Cray X-MP/4提供時にはUnix系OSUNIC OS提供したその後クレイによって打ち立てられスーパーコンピュータ基軸沿った形で、各スパコンメーカーが自社スーパーコンピュータ発表していく。その基軸とは、 ECLデバイスによる高速動作 パイプラインによる高速ベクトル計算実現 UNIX系OSによる使いやすさの提供 科学技術計算のためのFORTRANライブラリの提供 である。

※この「ベクトル型スーパーコンピュータの完成」の解説は、「スーパーコンピュータ技術史」の解説の一部です。
「ベクトル型スーパーコンピュータの完成」を含む「スーパーコンピュータ技術史」の記事については、「スーパーコンピュータ技術史」の概要を参照ください。

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