プリムス・ストーブとは? わかりやすく解説

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プリムス・ストーブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:45 UTC 版)

ポータブルストーブ」の記事における「プリムス・ストーブ」の解説

詳細は「プリムス・ストーブ」を参照 プリムスとは世界初加圧式液体燃料ストーブであり、1892年スウェーデンフラン・リンドクヴィストによって発明された。その原理はブロートーチをベースにしたケロシン(灯油)を燃料とするものであり、リンドクヴィストJ.V.スヴェンソンと共にen:Primus ABを設立してプリムス・ストーブとして大々的売り出した。プリムス・ストーブは瞬く間世界ポータブルストーブ市場席巻する大ヒット商品となり、後の殆どの加圧式液体燃料ストーブ母体ともなったそれまで灯油ストーブは殆どは繊維製用いて毛細管現象燃料火種供給する構造を採っていたが、真鍮製の燃料タンク持ち加圧ポンプでバーナーヘッドに燃料送り込み自己の熱で灯油気化させながら強力な炎を形成するプリムス・ストーブの登場は、灯油用いポータブルストーブ勢力図一変させてしまう程のものであった。 プリムス・ストーブのバーナーヘッドは灯油が炎の中をループして自動的に気化促進される構造となっており、着火する際にはこのバーナーヘッドを予熱する必要がある。この予熱作業はプレヒートと呼ばれ、主にアルコールメタアルデヒドなどを用いて行われた。プレヒート作業経て着火終了すると、バーナーの熱は次第燃料タンクにも伝わっていき、タンクの熱でタンク内の圧力は常に高い状態に保たれてバーナーヘッドへの燃料供給継続される。しかし、本着火前の燃料タンクには圧力掛かっていない為、プレヒート作業前と本着火の際には燃料タンク取り付けられ加圧ポンプ操作してタンク内に圧力を掛ける必要がある。 なお、ごく一般的なプリムス・ストーブには燃料供給制御するバルブ存在せず燃料タンク空気弁開いてタンク内圧力を抜くことで消火する加圧ポンプ初期ポンピングを行うと自然にバーナーヘッドから燃料噴き出すため、着火工程には慣れが必要である。またバルブ存在しない故に燃料タンク内に灯油残したまま携行することは難しく基本的に燃料使い切るかバーナーヘッドを外して専用キャップ嵌めて密封する必要がある。このキャップ存在しない程古い機種場合にはバーナーヘッドを外して燃料を抜かなければならない初期の物は火力調整はほぼ不可能で、常に全開火力燃え続け製品一般的であったが、後年登場したプリムスストーブ系の構造をもつ灯油ポータブルストーブ中には燃料供給制御バルブを持つ製品や、よりきめ細かな圧力制御が行える空気弁備え細かな火力調整行なえようになった製品存在する。 プリムス・ストーブはその構造簡素さ完成度の高さから世界中で無数の類似品コピー製品製造された。日本においてはマナスルや、武井バーナーのパープルストーブなどが現在でも残るプリムス・ストーブ系ポータブルストーブとして著名である。なお、本来「プリムス」を称することが出来るのは提携社であるイワタニ・プリムス輸入したものだけである。また韓国では昇和工業製の超大型灯油ストーブ屋台などでよく用いられており、一部日本にも輸入されている。

※この「プリムス・ストーブ」の解説は、「ポータブルストーブ」の解説の一部です。
「プリムス・ストーブ」を含む「ポータブルストーブ」の記事については、「ポータブルストーブ」の概要を参照ください。

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