ブルティウムでの作戦とは? わかりやすく解説

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ブルティウムでの作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 14:00 UTC 版)

クロトナの戦い」の記事における「ブルティウムでの作戦」の解説

時間とともにスキピオ推測正しかったことが証明された。4年の間ローマ軍はブルティウムに注力せざるを得ず一部マゴ対応するためにエトルリアガリア・キサルピナ分派された。紀元前206年には2人執政官がともにブルティウムを担当していた。カッシウス・ディオは両執政官積極行動を取らなかったことに関してハンニバル静謐を保つことによって、すでに彼が保持している利点失わないことに満足していた。ローマ側も待つことによって戦闘行わずともハンニバル勢力弱体化すると信じていた」と述べている。アッピアノスは、ハンニバルカルタゴからの援軍待っていたとしている。援軍実際に到着しなかった。100からなる艦隊が、兵士軍資金補給物質持ってカルタゴ出航したが、強風流されて航路外れサルディニア沖でローマ軍撃破された。このためハンニバル現地重税課し、また私有財産没収をせざるを得なくなった当然ながらハンニバル人気低下し反乱幾つか発生した信用できない市民達を戦略的に重要な城塞都市から追放し安全を確保したが、ロクリでは失敗した紀元前205年スキピオ率いローマ軍分遣隊レギウム現在のレッジョ・ディ・カラブリア)から派遣され奇襲によって都市一部占領したハンニバルローマ軍撃退のために直ち移動した。しかしカルタゴ暴政略奪敵意抱いていた市民は、ローマ側に付くことを選んだロクリカラブリア半島先端重要な港湾都市であり、これを失ったハンニバルはクロトナに基地設置した。クロトナは軍事作戦適しているだけでなく、他の都市対す武器庫司令部として使えた前年同様にハンニバルそれぞれ2個軍団からなる2つローマ軍、1個軍は執政官プブリウス・リキニウス・クラッススen)、もう1個軍はプロコンスルクィントゥス・カエキリウス・メテッルス、と対峙していた。アッピアノスによると、クラッススはコンセンティアを含むブルティウムのカルタゴ都市7つ離反させた。これに武力用いた交渉によるかは議論分かれている。また、リウィウスがコンセンティアの降伏クロトナの戦い翌年としていることから、これら都市離反実際にあったのかも議論されている。またリウィウスによると紀元前205年特筆すべきできごとペスト流行であり、ローマ軍カルタゴ軍双方大打撃与え加えてカルタゴ軍食料不足苦しんでいた。通常執政官年末には翌年執政官選挙のためにローマに戻るが、年末になってペスト蔓延しており、その深刻さのためにクラッススローマに戻ることができなかった。クラッスス元老院に対して、兵をペスト危険にさらさないために、1個軍の解散求めた元老院クラッススに対して彼が正しいと思うことを実施する権利与え、またプブリウス・センプロニウス・トゥディタヌス新任執政官として新たに編成した軍を率いてブルティウムに派遣した。 クロトナ近郊での最初の戦い紀元前204年の夏に発生したリウィウスによると、行軍中のハンニバル軍とセンプロニウス軍の間の遭遇戦であったカルタゴ軍勝利しローマ軍戦死1,200損害受けて混乱のうちに野営地撤退したハンニバル防御され野営地攻撃する準備はしておらず、このためローマ軍一掃されることを免れたとは言えセンプロニウス激し一撃を受け、新編成されたローマ軍2個軍団カルタゴ軍対抗できない判断された。センプロニウス翌日夜に野営地放棄しプロコンスルクラッスス招聘された.。 センプロニウスクラッススの軍と合流し復讐を求めてクロトナに戻ったセンプロニウス彼の軍団前線配置しクラッススの軍を予備とした。リウィウス記載によればハンニバルは2倍の兵力有するローマ軍対抗できず、戦死4,000捕虜300損害受けてクロトナに撤退せざるを得なかった。しかし、ローマ軍がクロトナを攻撃したかは不明である。センプロニウスは他に関心を向け、クランペティアを攻撃した。コンセンティア、パンドシア、およびあまり重要ではない幾つかの都市が、自主的にローマ軍降伏した。 クロトナ周辺での戦闘紀元前203年続いたらしいが、リウィウス明確に記載していない。リウィウスは特に執政官グナエウス・セルウィリウス・カエピオがカルタゴ軍との会戦勝利しカルタゴ兵5,000戦死させたとの話に懐疑的である。確実なことは、セリウィリウスはハンニバルアフリカに向かうことを妨害できなかったことである。アッピアノスカルタゴからの迎えの船に加えて歴戦カルタゴ兵を輸送するために、ハンニバル新たな艦艇建造した述べている。これをローマ軍阻止できなかった。

※この「ブルティウムでの作戦」の解説は、「クロトナの戦い」の解説の一部です。
「ブルティウムでの作戦」を含む「クロトナの戦い」の記事については、「クロトナの戦い」の概要を参照ください。

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