ガリア・キサルピナとは? わかりやすく解説

ガリア・キサルピナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 19:55 UTC 版)

ガリア・キサルピナ(BC 1世紀)

ガリア・キサルピナラテン語: Gallia Cisalpina ガッリア・キサルピーナ)は、共和政ローマにおける属州の名前。ラテン語でローマ側から見て「アルプスのこちら側のガリア」という意味である。イタリア語式の読み方でガリア・チザルピーナとカナ表記されることもある

歴史

その名の通り、ガリア・キサルピナは現在で言えば北イタリア(現在のエミリア・ロマーニャ州フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州リグリア州ロンバルディア州ピエモンテ州トレンティーノ=アルト・アディジェ州ヴェネト州)に相当する地域である。またの名でガリア・キテリオル(こちら側のガリア)、プロウィンキア・アリミヌムガリア・トガタトガをまとった=ローマ化したガリア)とも呼ばれる。なお、「アルプスの向こう側のガリア」はガリア・トランサルピナ、キサルピナおよびトランサルピナよりさらに北側のガリアはガリア・コマタと呼ばれた。

北の境界線はアルプス山脈、南はアルノ川ルビコン川付近を結ぶ線で、ポー平原を主な区域とする。属州の首都はムティナ(現モデナ)であった。紀元前58年にガリア・キサルピナ属州総督となったガイウス・ユリウス・カエサルはガリア・キサルピナを拠点にしてガリア戦争へ乗り出している。

ガリア・キサルピナは紀元前43年から42年頃にオクタウィアヌスによってイタリア本土へ統合された。

都市一覧

ガリア・キサルピナ属州内の主要都市
ローマ時代の都市名 同左 ラテン語表記 現代の都市名
プラケンティア Placentia ピアチェンツァ (*1,2)
パルマ Parma パルマ (*1)
属州都 ムティナ Mutina モデナ (*1)
ボノニア Bononia ボローニャ (*1)
マントウァ Mantua マントヴァ (*2)
クレモナ Cremona クレモナ (*2)
ティキヌム Ticinum パヴィーア
メディオラヌム Mediolanum ミラノ

(*1) : エミリア街道沿いの都市 (*2) : ポストゥミア街道沿いの都市

関連項目


ガリア・キサルピナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 08:27 UTC 版)

ガリア」の記事における「ガリア・キサルピナ」の解説

最初にローマ属州となったガリア」はガリア・キサルピナで、アルプス山脈の南からルビコン川アペニン山脈の北の地域であったアウグストゥス時代にガリア・キサルピナは本土イタリア編入され以降ガリア」とは呼ばれなくなったまた、通常地域としてのガリア」にも含まれない

※この「ガリア・キサルピナ」の解説は、「ガリア」の解説の一部です。
「ガリア・キサルピナ」を含む「ガリア」の記事については、「ガリア」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ガリア・キサルピナ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガリア・キサルピナ」の関連用語

ガリア・キサルピナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガリア・キサルピナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガリア・キサルピナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのガリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS