アルペス・ポエニナエとは? わかりやすく解説

アルペス・ポエニナエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/25 04:44 UTC 版)

アルペス・ポエニナエ属州の位置

アルペス・ポエニナエラテン語: Alpes Poeninae)またはアルペス・グライアエ(Alpes Graiae)は、古代ローマ属州の一つである。「アルペス」と名前の付く3つの属州の一つであり、現在のヴァッレ・ダオスタ州(イタリア)とヴァレー州(スイス)に位置していた。サラッシ族(Salassi)が住んでいたが、紀元前15年アウグストゥス帝の時代にローマ帝国の属州となり、州都はアウグスタ・プラエトリア・サラッソルム(Augusta Praetoria Salassorum、現:アオスタ)に置かれた。

ポエニナエ(Poeninae)の名前が、ポエヌス(Poenus、ラテン語で「カルタゴ人」)と類似していたため、何人かのローマ作の作家が、第二次ポエニ戦争ハンニバルアルプス越え紀元前218年)で属州内のグラン・サン・ベルナール峠を通ったと推測した。

しかし、ティトゥス・リウィウスは、「Poeninus」のスペルが実際には「Penninus」と誤ったものであったとした。また、リウィウスは、ハンニバルがそのような北寄りの進路を取ったとは考えにくいとしている。





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルペス・ポエニナエ」の関連用語

アルペス・ポエニナエのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルペス・ポエニナエのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルペス・ポエニナエ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS