ビクラム・チョードリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/30 14:08 UTC 版)
「ビクラムヨガ」の記事における「ビクラム・チョードリー」の解説
1946年インドのカルカッタ生まれ。3歳のときにヨーガを始め、5歳の時に彼のグルであるビシュヌ・ゴーシュ(パラマハンサ・ヨガナンダの弟で、ロサンゼルスの自己実現フェローシップの創始者)のBishnu Ghosh's College of Physical Educationに入学。毎日少なくとも4〜6時間心身を鍛練し学んだとしている。13歳の時から3年連続でNational India Yoga championshipとなり、無敗のまま引退。17歳の時、ウェイトリフティングの事故で膝に怪我を負い、ヨーロッパの医師たちに二度と歩けるようにはならないと宣告されたとしている。膝を治せるのはゴーシュしかいないと考えゴーシュの学校に戻り、ヨーガに励む事6ヵ月後、膝を完全に回復させる事に成功したとしている。その後ゴーシュに支援されインドでいくつかの学校を開校し、ビクラムヨガのメソッドを開発した。普及団体は、存命人物では世界で最も尊敬されているヨーガの達人であると述べている。黒のビキニパンツ一丁に宝石をちりばめたロレックス、髪を後ろに引っ詰めて縛った髪型がトレードマークという特異なスタイルで知られ、ヨーガ指導者としてカリスマ性があるといわれる。ビクラムヨガは、レディー・ガガやジョージ・クルーニーが愛好していることでも知られる。自分自身を「星へのヨギ」と呼んでいた。ビクラム・チョードリーは数々の高級車とビバリーヒルズに豪邸を持ち、ヨーガ界の「バッドボーイ」とも呼ばれた。 アメリカを中心に多数のヨーガスタジオを展開し、ヨーガ界に君臨し、2006年時点で世界中に1650のビクラムヨガのスタジオがあったとされる。2012年時点で、アメリカで330、世界中に600のスタジオがあったという。 一方、ゲイや黒人の生徒に対し公に差別的発言をしたり、ハーバード大学に自分の名前を冠したビルを建設予定であるというすぐわかるような嘘をつくなど、問題行動も報道されている。また、女性レッスン生に性的暴行・セクハラをしたとして6件の民事訴訟を起こされている。訴えた女性たちの代理人のメアリー・セイ弁護士は「すべての申し立てに共通するのが、信頼を裏切られたということだ」と述べている。これに対しチョードリーは、罪は犯していないと主張しており、2015年2月27日時点では刑事告訴はされていない。 ビクラム・チョードリーの元弁護士ジャファ・ボーデンは、ひわいな言葉などによるセクハラ行為を受けたほか、他のセクハラの調査を始めようとしたところ不当解雇されたとして訴え、2016年1月に勝訴、ロサンゼルスの裁判所は、ビクラム・チョードリーにおよそ740万ドル(日本円で約8億9,000万円)の賠償金を支払うよう命じた。 賠償金に不払いに対しアメリカで逮捕状が出ており、2016年にアメリカから国外に逃亡しインドに向かい、そのあとタイと日本に滞在していた。2017年11月時点で所在不明である。
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