ビグアニド系抗糖尿病薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 14:15 UTC 版)
「ビグアニド」の記事における「ビグアニド系抗糖尿病薬」の解説
中東原産のマメ科のガレガ(Galega officinalis )は古くから民間薬として糖尿病に用いられたが、1920年代にこれからガレジン(英語版)などのグアニジン誘導体が見出され、動物試験でこれらが血糖値を下げることが見出された。グアニジン誘導体のうち、毒性の低い化合物が糖尿病に適用されたが、インスリンの発見により下火となり、1950年代に2型糖尿病治療用に復活した。初めはフェンホルミンが使われたが、これは重大な副作用である乳酸アシドーシスのため使われなくなった。代わってブホルミン、さらにメトホルミンが用いられるようになったが、これらについても乳酸アシドーシスへの注意が必要である。ビグアニド系はインスリン分泌の促進を介するスルホニルウレア系などの血糖降下薬と異なり、1型・2型糖尿病ともに有効である。 メトホルミン、ブホルミンも稀ではあるが、乳酸アシドーシスを起こす可能性があるので、腎障害・肝障害の患者への使用は禁忌である。側鎖の脂溶性が高い程、乳酸アシドーシスの危険性は高くなる。
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