ヒット現象とは? わかりやすく解説

ヒット現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 05:20 UTC 版)

奈良の春日野」の記事における「ヒット現象」の解説

曲は発表から20年以上が経過した以降も、関根勤小堺一機TBSラジオ深夜番組スーパーギャング・コサキン無理矢理100%』で「コサキンソング」として採り上げたり大阪毎日放送MBSラジオ)の人気番組MBSヤングタウン金曜日当時谷村新司ばんばひろふみ佐藤良子の3人が担当)の「覚えてますか」のコーナー「青いゴムゾーリ」バーブ佐竹)、「宇宙旅行渡り鳥」(小林旭とともに紹介されたりと、一部ではあるが曲の存在認知されていた。 しかし1987年奈良市出身明石家さんまギャグとして取り上げたことで、曲は大きな注目を集めることとなったきっかけ1987年1月23日フジテレビ昼休み人気番組笑っていいとも!』で、金曜日定番コーナーだった、さんまとタモリトークショータモリ・さんま日本一のサイテー男」コーナーに「このような吉永さんの曲があるのをご存知ですか?」という内容投書寄せられ、曲がかけられたことである。吉永ファン「サユリスト」としても有名なタモリ投書対し「嘘つけ!さゆりちゃんがそんな歌を唄うはずは無い!!」と憤っていたが、その後実際に吉永歌唱するレコード流れるのを聴くと、さすがにタモリ吃驚仰天落胆したのような反応をみせた。それを尻目に勢い付いたのがさんまで、逆にタモリ食いついて面白がってみせた。視聴者からの反応も非常に大きかったため、件のコーナーにおいては翌週以降暫く同曲の話題が続くこととなった。 やがてさんまはこの曲の「振り」を自ら考案。「いいとも!」の件のコーナー披露しただけでなく、当時土曜日の夜放映フジテレビ人気番組であった『オレたちひょうきん族』中でも流用されることになった。丁度この頃、本来はビートたけしとさんまの2人中心となって盛り上げるコーナーであった「THE TAKECHANMAN」が、フライデー襲撃事件伴うたけしの謹慎活動自粛)によって事実上休止余儀なくされ、その埋め合わせ試行錯誤を重ねていた時期でもあった。さんまと渡辺正行が鹿の着ぐるみ入って登場し若草山描かれ書割などをバックに、曲のメロディ合わせた振り踊り、場を盛り上げるというもので、これは「鹿フン踊り」などと呼ばれ、「ひょうきん族」においても定番化した忌野清志郎泉谷しげるが「俺たちも(踊りに)混ぜろ」と言わんばかりに無理矢理に鹿の着ぐるみ身に付け乱入し踊りの輪に加わったこともある。他局の番組でも取り上げられ1987年2月には、テレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』において「今夜突然鹿のフン」という企画放送された。もちろん吉永本人登場するはずもなく、このためだけに来た代役が、この曲をフルコーラス唄ったのである1987年3月3日に、A面をこの曲に変更した形で、シングルレコード再発売ビクター SV-9237。ジャケット・デザインオリジナル盤同一)された。シングル盤再発売吉永許諾得た上で行われこの際には吉永も「自分も『ひょうきん族』を見て大笑いした」と好意的な反応示した伝えられたが、一方で吉永が「喜んでいるわけではない」と話しているとの情報流れた発売されたシングル販売好調で、10万超える売り上げ記録した。 これに便乗する動き見られた。地元奈良相互銀行であった三栄相互銀行(後の奈良銀行)は1987年3月行ったCI発表の際、この曲のレコード顧客無料配布した。大手玩具メーカートミーも「しかの運」と称した鹿の人形発売した有井製作所も曲をモチーフとしたプラモデル発売パッケージにはサングラスをかけたタモリ風の人物(むろん完全に無許可)が描かれていた。 後に「ひょうきん族」では、二匹目のどじょう狙ってか、やはり吉永の歌による「草を刈る娘」という曲を取り上げた。しかし曲が地味で盛り上がり欠けたのか、こちらは数週で終了している。

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