パソコン・携帯電話による受信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 08:01 UTC 版)
「日本の地上デジタルテレビ放送」の記事における「パソコン・携帯電話による受信」の解説
(パソコンにチューナー機能を装備して地上デジタルテレビジョン放送を受信する場合(の問題)については「限定受信システム」の項目を、携帯電話端末などでワンセグを受信する場合については「ワンセグ」の項目をそれぞれ参照のこと) デジタルチューナーを搭載したパソコンではデジタル放送を録画・視聴することが可能だが、暗号化が施されて録画したパソコン以外で利用できないように厳しく制限されている。当初は内蔵HDDへの保存のみだったが、2005年(平成17年)頃からDVDレコーダー同様に記録型DVDにムーブできる製品も登場し始めた。しかし2006年(平成18年)以降Blu-ray Disc/HD DVDドライブ搭載PCが発売されても、デジタル放送の保存にはレコーダーに比べて制限が厳しい場合が多い。制約が多いパソコンでの地上デジタル放送であるが、2007年(平成19年)11月に発売されたフリーオではハードウェアでのHDCP対応などは一切必要とせず地上デジタル放送を受信することが可能である。 2008年(平成20年)4月8日、デジタル放送推進協会はパソコンで地デジ放送のフルセグメント(12セグメント)が受信できる機器「PC用デジタル放送チューナ」のガイドラインを発表した。これによって自作機を含むパソコンのオプション機器として視聴、録画およびその再生が可能となる。この「PC用デジタル放送チューナ」はUSBの外付けオプション、またはパソコン本体に内蔵するオプションとしてPCIバスに接続できる。 2008年(平成20年)5月14日にバッファロー、アイ・オー・データ機器などの製品、5月17日にピクセラの製品が発売されている。放送をパソコンのハードディスクに録画し、再生する機能を持ったものが多い。2010年(平成22年)頃からはDVDやBDにも放送を録画可能なチューナーが出始めた。これと併せて、2011年(平成23年)7月の地上アナログ放送終了を見据えてメーカー製パソコンも地デジ対応モデルがラインアップされ、普及した。 2013年(平成25年)5月7日、ソフトバンクモバイルより発表された2013年夏モデルで、発表されたのスマートフォンのうち2機種は従来のワンセグの受信だけでなく、地上デジタル放送の受信にも対応した。録画が対応しているのはシャープ製のAQUOS PHONE Xx 206SHのみで、もう一つ地上デジタル放送対応機種を発表している富士通モバイル製のARROWS A 202Fは録画は非対応となっている。 2013年(平成25年)5月15日にも、NTTドコモより発表された2013年夏モデルで、発表されたスマートフォンのうち富士通製のARROWS NX F-06Eとシャープ製タブレットのAQUOS PAD SH-08Eでも、ワンセグのみならず地上デジタル放送の受信にも対応している。F-06Eは録画非対応、SH-08Eは録画対応となっている。 両キャリア4機種ともにB-CASカードを使用しないソフトウェア方式で対応している。
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