ハンドボール日本男子代表とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハンドボール日本男子代表の意味・解説 

ハンドボール日本男子代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/03 14:36 UTC 版)

ハンドボール日本男子代表
国または地域 日本
協会 日本ハンドボール協会
IOCコード JPN
愛称 彗星JAPAN
監督 トニー・ジローナ英語版
ホームカラー
アウェイカラー
オリンピック
出場回数 6回 (初出場は1972年)
最高成績 9位 (1976年)
世界選手権
出場回数 15回 (初出場は1961年)
最高成績 10位 (1970年)
アジア選手権
出場回数 19回 (初出場は1977年)
最高成績 優勝 (1977年・1979年)
アジア競技大会
出場回数 11回 (初出場は1982年)
最高成績 準優勝 (1982年・1990年・1994年)
獲得メダル
アジア選手権
1977 クウェート
1979 南京
1983 ソウル
1987 アンマン
1989 北京
1991 広島
1993 マナーマ
2000 熊本
2004 ドーハ
2010 ベイルート
2016 マナーマ
2020 クウェート
2024 マナーマ
アジア競技大会
1982 ニューデリー
1986 ソウル
1990 北京
1994 広島
1998 バンコク
2010 広州

ハンドボール日本男子代表は、日本ハンドボール協会によって編成される、ハンドボールの男子ナショナルチーム

概要

オリンピック出場6回、世界選手権出場15回を数える。世界選手権の最高位は1970年の10位。欧州以外では初開催となった1997年世界選手権は熊本県で開催され、大会入場者数は過去最多の20万7679人となり当初の目標としていた10万人を大きくクリアした。1997年5月24日(土)に行われた予選リーグ第4戦 日本対アルジェリア戦は会場であるパークドーム熊本に1万3300人もの観客が集まり、日本ハンドボール史上最多の観客数を記録した。日本代表チームは決勝トーナメントまで進出したが、1回戦で前回優勝国のフランスと対戦し、終了時間とほぼ同時の決勝ゴールを奪われ敗退する。

なお、2007年豊田市スカイホール豊田で開催された北京オリンピックアジア予選では3位に終わり、いったんはオリンピック出場の道が絶たれたが、この予選における審判団の中東贔屓の判定に対して日本・韓国が国際ハンドボール連盟に抗議した結果、予選結果を無効とし、やり直しとする裁定が下った(中東の笛問題)。この裁定に中東諸国が反発したため、やり直し予選は2008年に日本・代々木体育館で日本と韓国のみが参加して行われたが、日本はこれに敗退し、続く世界最終予選(開催地クロアチア)でも、日本・クロアチア・アルジェリア・ロシアの4国によるリーグ戦にて1勝2敗に終わり、北京オリンピックへの出場は叶わなかった。

常に、世界最終予選まではコマを進めながら五輪本戦出場を逃し続けてきたが2016年リオデジャネイロオリンピックでは、アジア予選(1位のみが五輪直接出場、ほかのベスト4は世界最終予選出場)のグループリーグで3位となり、アジア予選での五輪出場決定を持ち越すばかりか、世界最終予選進出もできず五輪進出が早々に消滅してしまった[1]

2015年12月イビィツァ・リマニッチ氏以来9年ぶりの外国人監督であるカルロス・オルテガが就任する。翌2016年1月第17回アジア選手権に挑み、2016年1月16日予選リーグ初戦にて韓国に31-25で勝利する。対韓国戦の勝利は1990年7月28日米国シアトルで開催されたグッドウィルゲームズ(2001年を最後に廃止)で26-19で勝利して以来であり、2引き分けをはさみ26年間30連敗中であった。

2017年2月、1997年熊本世界選手権に出場し、2000年-2003年まで湧永製薬でプレーし日本とゆかりのあるアイスランド人のダグル・シグルドソンが監督に就任する。

2018年に代表の愛称を募集し、同年6月11日に「彗星JAPAN」を選出したことが発表された[2]

2021年東京五輪に開催国枠として33年ぶりに五輪に出場。

2023年パリ五輪アジア予選にて36年ぶりに自力での五輪出場権を獲得する。

成績

開催年 結果
1972年 11位
1976年 9位
1980年 不参加
1984年 10位
1988年 11位
1992年 予選敗退
1996年
2000年 アジア予選敗退
2004年
2008年 世界最終予選敗退
2012年
2016年 アジア予選敗退
2021年 11位
2024年 11位

赤字は最下位。

開催年 結果 予選リーグ
1938年 不参加
1954年
1958年
1961年 12位 予選リーグ敗退 (グループ3位)
1964年 13位 予選リーグ敗退 (グループ4位)
1967年 11位 予選リーグ敗退 (グループ3位)
1970年 10位 予選リーグ敗退 (グループ3位)
1974年 12位 1次ラウンド敗退 (グループ3位)
1978年 12位 1次ラウンド敗退 (グループ3位)
1982年 14位 1次ラウンド敗退 (グループ4位)
1986年 不参加
1990年 15位 1次ラウンド敗退 (グループ4位)
1993年 不参加
1995年 23位 予選リーグ敗退 (グループ6位)
1997年 15位 グループ4位通過
1999年 不参加
2001年
2003年
2005年 16位 1次ラウンド敗退 (グループ4位)
2007年 不参加
2009年
2011年 16位 1次ラウンド敗退 (グループ4位)
2013年 不参加
2015年
2017年 22位 予選リーグ敗退 (グループ6位)
2019年 24位 予選リーグ敗退 (グループ6位)
2021年 19位 メインラウンド敗退 (グループ3位)
2023年 不参加
開催年 結果 予選リーグ
1977年 優勝 グループ1位通過
1979年 優勝 予選リーグなし
1983年 準優勝 グループ1位通過
1987年 準優勝 グループ1位通過
1989年 準優勝 グループ1位通過
1991年 準優勝 2次ラウンド1位通過
1993年 3位 グループ2位通過
1995年 4位 予選リーグ敗退 (グループ2位)
2000年 3位 予選リーグなし
2002年 6位 予選リーグ敗退 (グループ3位)
2004年 準優勝 グループ2位通過
2006年 5位 予選リーグ敗退 (グループ3位)
2008年 6位 予選リーグ敗退 (グループ4位)
2010年 3位 2次ラウンド2位通過
2012年 4位 グループ2位通過
2014年 9位 予選リーグ敗退 (グループ5位)
2016年 3位 グループ2位通過
2018年 6位 2次ラウンド敗退 (グループ3位)
2022年 不参加
2024年 準優勝 メインラウンド2位通過
開催年 結果 試合 得点 失点 予選リーグ
結果 試合 得点 失点
1982年 準優勝 トーナメント方式 1位通過 3 3 0 0 86 51
1986年 3位 5 3 0 2 147 116 予選リーグなし
1990年 準優勝 5 4 0 1 138 87
1994年 準優勝 4 2 0 2 81 80
1998年 3位 トーナメント方式 2位通過 3 2 1 0 103 54
2002年 4位 4 3 0 1 134 69
2006年 6位 - 1次ラウンド2位通過 3 2 0 1 115 76
2次ラウンド敗退 (グループ3位) 3 1 1 1 75 85
2010年 3位 トーナメント方式 1位通過 5 4 0 1 208 123
2014年 9位 - 1次ラウンド敗退 (グループ3位) 3 1 0 2 99 74
2018年 4位 トーナメント方式 1次ラウンド2位通過 2 1 1 0 64 41
2次ラウンド2位通過 3 1 1 1 70 74

現在の代表選手

  • 2024年7月・8月に行われる2024年パリオリンピックの日本代表メンバー[3]
役職 氏名 所属
ヘッドコーチ カルロス・オルテガ 日本ハンドボール協会
アシスタントコーチ ウーゴ・ロペス 日本ハンドボール協会
GKコーチ アントニ・パレツキ 日本ハンドボール協会
ドクター 大西 信三 日本ハンドボール協会 / 筑波大学附属病院
トレーナー 島 俊也 日本ハンドボール協会 / おかもと整形外科スポーツクリニック
トレーナー 馬越 博久 日本ハンドボール協会 / 八王子スポーツ整形外科
科学スタッフ 市村 志朗 日本ハンドボール協会 / 東京理科大学
分析 髙橋 豊樹 日本ハンドボール協会 / トヨタ車体
チームマネージャー 川村 陸哉 日本ハンドボール協会
# Pos. 選手名 年齢 所属
1 GK 中村 匠 27歳 豊田合成
2 CP 安平 光佑 24歳 RK Vardar英語版
4 CP 櫻井 睦哉 24歳 トヨタ車体
9 CP 杉岡 尚樹 30歳 トヨタ車体
13 CP 吉田 守一 23歳 HBC Nantes
15 CP 部井久 アダム 勇樹 25歳 ジークスター東京
19 CP 徳田 新之介 28歳 Al Duhail英語版
20 CP 渡部 仁 34歳 トヨタ車体
21 GK 岡本 大亮 29歳 トヨタ車体
25 CP 元木 博紀 32歳 ジークスター東京
27 CP 玉川 裕康 29歳 ジークスター東京
31 CP 吉野 樹 30歳 トヨタ車体
39 CP 藤坂 尚輝 22歳 日本体育大学
44 CP 髙野 颯太 25歳 トヨタ車体
17 GK 坂井 幹 28歳 大崎電気オーソル ※Ap(交代選手)としての選出
38 CP 水町 孝太郎 29歳 豊田合成     ※Ap(交代選手)としての選出
74 CP 笠原 謙哉 36歳 Hordur英語版  ※Ap(交代選手)としての選出

主要大会の代表選手

歴代監督

氏名 期間
高嶋洌 1961年 - 1964年
岡村昭二 1965年
村田弘 1967年 - 1972年
北川勇喜 1973年 - 1974年
竹野奉昭 1975年 - 1982年
市原則之 1983年 - 1984年
野田清 1985年
津川昭 1985年
野田清 1986年 - 1988年
津川昭 1989年 - 1991年
蒲生晴明 1991年 - 1995年
オレ・オルソン英語版 1995年 - 1997年
蒲生晴明 1997年 - 1998年
田口隆 1999年 - 2003年
松井幸嗣 2004年 - 2006年
イビツァ・リマニッチ 2006年 - 2007年
酒巻清治 2007年 - 2012年
田口隆 2012年
清水博之 2013年 - 2014年
松井幸嗣 2014年
岩本真典 2015年
カルロス・オルテガ 2016年 - 2017年
ダグル・シグルドソン 2017年 -2024年
カルロス・オルテガ 2024年
トニー・ジローナ英語版 2024年 -

脚注

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハンドボール日本男子代表」の関連用語

ハンドボール日本男子代表のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハンドボール日本男子代表のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハンドボール日本男子代表 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS