ハラの時代とは? わかりやすく解説

ハラの時代(1996-2011年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 20:44 UTC 版)

ナショナル セミコンダクター」の記事における「ハラの時代(1996-2011年)」の解説

1996年5月3日NS新たな会長社長CEOとしてブライアン・L・ハラ就任することを発表したハラLSIロジック製品担当副社長務めていた人物で、それ以前14年インテル在籍していた。ハラアナログ技術中核とするアメリオ路線踏襲し、さらに推進していった。 しかし同時に製品不十分な領域があるとして、パーソナルコンピュータグラフィックス分野へと進出することを決めたハラSystem-on-a-chip一種である PC-on-a-chip を事業目指す方向だとした。かつて在籍していたLSIロジックでも同様のコンセプト成功収めていた経緯がある。ただし、LSIロジックインテル競合することになるPC分野技術関わることは避けていた。ハラは、今後パーソナルコンピュータよりも情報家電多く売れるようになるというトレンド予測しており、2000年にはPCよりも情報家電売り上げ大きくなるとした。 このビジョン実現するため、NS同社不足しているテクノロジー企業買収補い始めたシーラス・ロジックの PicoPower 事業小型機器向けデバイス)、Mediamatics Inc.マルチメディア接続性製品)、Future Integrated Systems Inc.PCグラフィックス)、Gulbransen Inc.デジタルオーディオ)、ComCore Semiconductor Inc.LAN向けDSP)、そしてx86クローン製造していたサイリックスといった企業買収した1997年3月11日NS分離したフェアチャイルドフェアチャイルド経営陣に5億5000ドルで買い取らせることを発表したその際フェアチャイルドシティコープ系のベンチャーキャピタル財政的に支援することになった。この新たなフェアチャイルドはアメリオ時代Standard Products グループ呼ばれていた利益率の低い部門母体である。偶然にも、サイリックス買収価格も5億5000ドルだった。 1997年11月17日NSサイリックス合併発表。これにより、サイリックスNS完全子会社となった。これに先駆けてハラは、system-on-a-chip 事業推進一環としてローエンドCPU市場注力し、サイリックス開発進めていたハイエンドの 6x86MX の設計には重点置かないことを強調していた。しかしサイリックス側は、NS合併して開発計画マーケティング計画変更は無いと発表している。 独立心旺盛なサイリックス買収したことで、NSインテル協力者から敵対者と見られるようになったインテルとの間のビジネスなくなったインテルとの関係が修復されるのはサイリックス売却した後のことである。また、サイリックスチップ製造IBMマイクロエレクトロニクス部門委託していたが、NS自社工場での製造切り換える予定だった。しかし、IBMとの契約があり、NSはその点でも苦労することになったNSプロセッサ事業莫大な損失抱えることになり、1999年サイリックスPC向けマイクロプロセッサ部門VIA Technologies売却する発表した2000年6月28日TSMCからメイン州サウスポートランドのNS工場TSMCの持つ最新製造技術移転する契約結んだ2003年サイリックス残り部門組み込みマイクロプロセッサ部門)を米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) に売却した2009年3月11日中国蘇州市工場テキサス州アーリントン工場廃止する計画であることを発表した

※この「ハラの時代(1996-2011年)」の解説は、「ナショナル セミコンダクター」の解説の一部です。
「ハラの時代(1996-2011年)」を含む「ナショナル セミコンダクター」の記事については、「ナショナル セミコンダクター」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ハラの時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハラの時代」の関連用語

ハラの時代のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハラの時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのナショナル セミコンダクター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS