デモティキの普及とは? わかりやすく解説

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デモティキの普及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 06:46 UTC 版)

デモティキ」の記事における「デモティキの普及」の解説

イタリアにおける「トスカナ方言」のように、ダンテボッカチオ等といった国際的に卓越する方言文学アテネ方言は有さなかった。この点で、イタリア言語史とは事情を全く異にするエレフテリオス・ヴェニゼロス1864年 - 1936年)は、新憲法カサレヴサ(純粋文語)を公用語にすることを明記した。ただし、初等教育については、トリアンダフィリデス(1883年 - 1959年)の主宰する教育学会」が文法書を「デモティキ」で出版することを公的に認可し初等教育についてはデモティキ化(アテネ方言化)が公的に行われた。やがて、イオアニス・メタクサス将軍による(1871年 - 1941年独裁政権下では、カサレヴサではなくデモティキ正式なギリシア国語制定されまた、その後政変によって再度公用語カサレヴサのみの使用戻されその後1964年ゲオルギオス・パパンドレウ1888年 - 1968年政府は、カサレヴサデモティキをともに公用語併用)としたものの、ゲオルギオス・パパドプロス1919年 - 1999年政府軍制下ではカサレヴサのみが公用語として唯一の言語とされ「デモティキが行公用語としては禁止された。 その後1974年7月24日民主制回復で、1976年コンスタンディノス・カラマンリス1907年 - 1998年政府により、「デモティキ」のみをギリシア正式な公用語定めその後1981年PASOK(全ギリシア社会主義運動党首のアンドレアス・パパンドレウ(1919年 - 1996年首相政権獲得すると、デモティキ公用語化をさらに推進し正書法表記上において、語彙形態素弁別文法形態素有標である場合に必要である最低限度場合除き強勢(トーノス)記号一本化(モノトニコス化)し音声学上で強勢場合のみに表記すべきもの(IPA表記化・音韻符号音声学的な有標の際のみの表記化)とし、気息気音符号音韻上で音声的には無標であるため全廃した。 現在は、公式な政府行政用語は全てデモティキ化されギリシア語主流占めている言語となったしかしながら、この現在(2005年)に至るも、司法・法律等の用語は依然カサレヴサ」が存続し判例等依然としてカサレヴサ」で公示されており、司法をはじめ保守層の間で、そしてギリシア正教会公的奉神礼用語等においても「カサレヴサ」のみを正式な権威ある言語として現在も依然として使用されており、「デモティキ」と併立しているのが2005年現在の「ギリシア語」の現状である。

※この「デモティキの普及」の解説は、「デモティキ」の解説の一部です。
「デモティキの普及」を含む「デモティキ」の記事については、「デモティキ」の概要を参照ください。

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