デッサ・タイプ
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「クロスボーン・バンガードの機動兵器」の記事における「デッサ・タイプ」の解説
小説版『F91』でその存在が示唆され(名称は「デンナ・タイプ」)、雑誌『B-CLUB』の企画「月刊MSジャーナル」にデザインおよび追加設定が掲載された。 ブッホ・コンツェルンの航空機部門ブッホ・エアロダイナミックス社が開発した機体。従来の20メートル級MSを小型軽量化することで、さらなる性能向上が可能との研究結果をもとに、宇宙世紀0108年7月に試作1号機が完成した。作業用MSとして一般公開されていたが、実際は兵器転用を前提としており、デナンシリーズ以降の戦闘用MSの原型となる。 最大の特徴は、駆動用の核融合ジェネレーターを外装化することで、出力を機体各所に分散して高出力を確保している点である。頭部のゴーグルセンサー(俗にメガネ)には、ハイブリッドセンサーと呼ばれる宇宙戦闘で距離感や立体的な解析能力を持ち合わせる優れた複合式センサーを搭載している。 腕の先は作業用トーチと簡素なマニピュレーターが直付けになっているが、すでにデナン・ゾンとほぼ変わらないたくましいシルエットと、外装の作りや機体各部の姿勢制御スラスターなど、外観も戦闘用MSと遜色ないものに仕上げられている。ただしこの時点でジェネレータは自社製品ではなく、アナハイム・エレクトロニクス (AE) 社から調達したものが搭載されていた。 宇宙世紀0115年に量産計画を発表、0121年のMSショーに出展された。本機はブッホ社がMS事業に参入するために開発した機体として公称され、「空間作業から警備まで幅広く運用できる民間用MSの決定版」として、従来機に匹敵する性能を持ちながら小型化による運用コストの低減が謳われている。実際にはすでに開発が進んでいたデナン・ゾンを民生用に改装したものであり、ジェネレータなどをデチューンし、デュアルセンサーをゴーグルで覆うなどの隠蔽処置がおこなわれている。本機の量産を行うことを名目に、ブッホ社はAE社やヤシマ重工などから部品の大量調達をおこない、クロスボーン・バンガードのMS製造に転用する。 優秀な試験結果を残したことから、デナン・ゾンやベルガ・ダラスといった必要な機能を選定した機体が開発される。 漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』では、ブッホ・ジャンク社所属の2機が登場。社員からは「デナン型(「タイプ」とルビ)」と呼ばれており、両手は5本指のマニピュレーターに換装されている。バドムとミリアムのベガ兄妹が搭乗し、暗礁宙域で社長のマイッツァー・ロナの指揮のもとデブリ掃除をおこなうが、その最中に座礁した貨客船「スタービュー336」(少年期のザビーネ・シャルらが搭乗)を発見する。
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