デシル・プロダクション
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デシル・プロダクション (Desilu Productions ) は、アメリカ合衆国のデジ・アーナズ、ルシル・ボール夫妻により創立されたプロダクション。『アイ・ラブ・ルーシー』、『宇宙大作戦』、『アンタッチャブル』の製作で知られる。1950年の創立から1960年の離婚まで共同経営で、その後ボールがアーナズの権利を買い取り、ボールが経営を続けた。1967年、Gulf and Western Industries に売却し、その後パラマウント・テレビジョンと改名された。
- ^ A.H. Weiler, Team of Ball and Arnaz Will Make Own Movies,= New York Times, June 18, 1950, p. X4.
- 1 デシル・プロダクションとは
- 2 デシル・プロダクションの概要
- 3 外部リンク
デシル・プロダクション
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「デジ・アーナズ」の記事における「デシル・プロダクション」の解説
アーナズはボールと共にデシル・プロダクションを創立した。当時多くのテレビ番組が生放送で、多くの視聴者がニューヨーク在住だったため、他の地域の人々はキネコで見るしかなかった。カメラマンのカール・フロイントおよびアーナズは観客を入れ、連続したセットで複数のカメラを使用した撮影方法の発展で名を残しており、この手法は現在のシチュエーション・コメディの製作の基礎となっている。フィルムを使った撮影では他の地方では高品質の映像を見ることができなかった。アーナズはスタジオに観客を入れるのは不可能だと言われたが、フロイントと共に消防法や安全基準に準拠し、観客が入れるスタジオ・セットをデザインした。 テレビ局の重役はこれを浪費だと不快感を示した。しかしアーナズは撮影予算を超えた分はデシルが負担し、映像全権をデシルが所有することでこれを納得させた。前例のないこの方法は、テレビ史において最も画期的な方法の1つと考えられている。彼の洞察力のおかげでデシルは『アイ・ラブ・ルーシー』シリーズ再放送全てから利益を得ることとなった。 またアーナズはボールが妊娠した際、テレビ局に彼女を出演させるよう促した。アーナズによるとCBSは「テレビには妊娠した女性は出せない」と語った。アーナズは司祭、ラビ、教役者に相談すると、彼らは全て妊娠した彼女がテレビに出演することも、「pregnant (妊娠した)」という言葉を使うことも全く問題ないと語った。CBSの姿勢は軟化し、妊娠および出産を脚本に組み込むこととなったが、「pregnant 」という言葉を使うことは避けられ、代わりに「expecting 」をキューバ訛りで言った「spectin 」が使用された。このエピソードではフランス語の「pregnant 」という言葉を使った『Lucy Is Enceinte 』というタイトルが付けられ、後に別のエピソードには『Pregnant Women Are Unpredictable 』というタイトルが付けられたが、実際にはタイトル名は放送されなかった。 アーナズは『アイ・ラブ・ルーシー』の他にも『The Ann Sothern Show 』、マーガレット・ホワイティングおよびバーバラ・ホワイティング・スミス主演の『Those Whiting Girls 』のエグゼクティブ・プロデューサーを務め、アンタッチャブル』、『Whirlybirds 』、『モーガン警部/USマーシャル』など数々の連続ドラマにも関わっていた。またアーナズとボールが主演した映画『Forever, Darling 』(1956年)のプロデューサーも務めた。 アーナズとボールの離婚後もデジル社は番組のプロデュースや、他の番組へのスタジオの貸与などを行なっていた。デシルは『メイベリー110番』、『The Dick Van Dyke Show 』、『ザ・ルーシー・ショー』、『宇宙大作戦』などをプロデュースした。ボールがデシルの自身の持分を後のパラマウント・テレビジョンに売却し、アーナズはデジルの自身の持分を基にデジ・アーナズ・プロダクションを立ち上げた。1967年から1968年、United Artists Television およびNBCの『The Mothers-in-Law 』2シーズン分を製作した。デシル・トゥ(Desilu, Too )およびルシル・ボール・プロダクションはMPI Home Video と提携し、CBSの所有でないボールとアーナズの作品のビデオの再発売を行なった。これらの作品には『陽気なルーシー』、『The Mothers-in-Law 』、ボールやアーナズがそれぞれ独自に作成した番組などが含まれる。
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