ディアーナ神殿とは? わかりやすく解説

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ディアーナ神殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 04:08 UTC 版)

ネミ湖」の記事における「ディアーナ神殿」の解説

ネミ湖北岸東端から北に200m行った所に、北側東側外輪山斜面挟まれた約200m角の平らな一角があるが、ここがディアーナ聖所址(伊: Santuario di Diana, 北緯414326東経12度4235秒 / 北緯41.72389度 東経12.70972度 / 41.72389; 12.70972)である。 ジェームズ・フレイザーの『金枝篇』によると、往年のディアーナ神殿は「北と東側山腹食い込んで作られ擁壁遮られ、壁には半円形壁龕(へきがん)が穿たれ礼拝堂となっており現在までに実に多く奉納物が供えられた。壁龕前に円柱建てられている。湖の側は高さ9m、幅200m余り巨大な壁に支えられ台地となっている。聖域広さ比べる寺院そのもの大きくなかった。しかしその遺構からすると寺院凝灰岩巨材美しく堅固に建てられ、同じ材料ドーリス式円柱飾られていたことが分かる大理石精巧な天井蛇腹テラコッタ装飾壁は建物の外観素晴らしいものにしていて金箔被せた青銅タイルが更に一層の光を彩添えていたようである。この中には腰から羽が生え両肩ライオン前足掛けたいわゆるアジアアルテミス呼ばれる特徴備えた女神描かれている。またこの聖所趾からは女神ふさわしく狩猟用の服を着用し、肩から矢筒下げたディアーナの小象が多数つかっている。また青銅製や鉄製や、牡鹿雌鹿など狩りと結びついた捧げもの、青銅製の三叉槍などの漁業関係する捧げもの、さらには牛、馬、豚の像など家畜結びつく捧げ物も見つかっている。 現在寺院礼拝堂失われ、湖側の壁は土台除いて崩れているが、聖所北東角と北壁西側発掘され円柱壁龕一部を見ることができる。 女神ディアーナについては『金枝篇』に次のように記されている。 ネミ聖なるにおける ディアーナ崇拝は、太古から続く非常に重要なものであった。彼女は森の女王野生動物家畜女神として、また大地収穫物女神として崇拝され、彼女の聖火聖域にある円形神殿絶え燃やされていた。ディアーナはまた男女子宝授け産婦助けると信じられ、彼女と結びつけられ水の妖精エゲリアは、陣痛苦し女性助けていた。ディアーナ同じく豊穣出産女神とされるギリシャ神話アルテミス同一視され、そしてアルテミス同様に男性伴侶必要だったのである。その伴侶が、アルテミスの夫で、父であるアテネ国王テーセウス殺されヒッポリュトスが後に復活し名前を変えたウィルビウスであった。彼は明らかにの王〉という称号の下にディアーナ仕えた祭司達の系譜神話的祖先でありその原型であった。そして、ネミにある一本美しブナの木ディアーナ化身として崇拝したが、ウィルビウスのように祭司達は、決まってその後継者達の剣で殺されるという悲劇的最期迎えのであるネミ聖域発見され双頭半身像は恐らく〈の王〉と彼を殺した後継者一体化された像である。。

※この「ディアーナ神殿」の解説は、「ネミ湖」の解説の一部です。
「ディアーナ神殿」を含む「ネミ湖」の記事については、「ネミ湖」の概要を参照ください。

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