TBD
「TBD」とは、未定のことを意味する表現。
「TBD」とは・「TBD」の意味
「TBD」とは、「未定で現在確認中」という意味になる。本来の言葉は英語の「To Be Determined」で、それぞれの頭文字をとった略語である。To Be Determinedを日本語に直訳すると「決定される予定となるもの」となる。つまり「今はまだ決まっていないが、そのうち内容が決まるもの」である。ビジネスシーンでの使用頻度が高く、未確定の事案があるような場合の連絡事項として、メール中などによく用いられる。「TBD」は、本来IT用語に分類されているもので、各種プロジェクト事業の計画書やスケジュール表を作成する際に用いられた言葉。役割分担や指示系統を定めた組織図、またはシステムの仕様書などを完成させようとして、担当者がまだ決まっていなかったり、仕様が確定していなかったりした場合などに、そこを空欄にしておくのではなく、TBDを記入して現在確認中であることを示した。この方法がビジネス界全体に広がって、未定で現在確認中の事項はTBDと表されるようになった。TBDの「To Be」は「そうなる予定となるもの」という意味である。そのため単に今決まっていないだけでなく、将来決まるべき事柄であるという意味合いを持つ。項目として取り上げることは決まっているが、その詳細が未確定で後ほど確定するという場合に使われる決まり文句である。
「To Be」を用いてTBDと同じような使い方をする言葉に「TBA」や「TBC」がある。TBAは「To Be Announced」の略語で「後ほど発表される」という意味となる。すでに決定しているが公表は後日行うという示唆である。「TBC」は「To Be Confirmed」の略語で「現在確認中である」という意味になる。すでに決定しているが、公表するにあたってまだ最終確認が取れていないため、その確認を行っているというニュアンスを含んだ表現となる。
なお、「TBD」「TBA」「TBC」はともに3つの単語からなる言葉の頭文字をとった略語であるから、他にも多くの意味を持つ言葉でもある。TBDは、「To Be Determined」のほかに、「To Be Deleted(削除の予定)」「To Be Detailed(詳細はのちほど)」などもある。またTBA は、「To Be Announced」以外でも「To Be Arranged(手配する予定))」「To Be Assigned(担当者は未定)」などの略語でもある。TBCも、「To Be Confirmed」以外に「To Be Completed(完成する予定)」「To Be Cancelled(取消の予定)」などの略語となる。そのため、使用するにあたっては文脈に沿った適切な表現になっているかどうかを確認する必要がある。
TBDはこのほかにも、ゲーム業界で使用される場合がある。「台湾ボードゲームデザイン(Taiwan Boardgame Design)」がそれで、台湾のゲームメーカーの名称である。
「TBD」の読み方
「TBD」の読み方は、「トゥービーデターミンド」もしくは「ティービーデー」となる。「TBD」の使い方・例文
「TBD」の使い方・例文としては、「TBDだらけの企画書だと見切り発車だと思われて、取引先の心証が悪くなるぞ」「この案件に関してはTBD扱いであるという点、含んでおいてほしい」「イベントの日時などについてはTBDだが、少しでも早く内容を把握してほしいので先行してお知らせする」「価格についてはほぼ決定しているが、一部商品はTBDの取り扱いだ」「次回会議の概要を送った。会議室については総務の所管でTBDだが、本日中には決定するとのことだ」「連絡網のシステムは構築済みだが、回す順番や対象者についてはTBDなので、決まり次第お知らせする」「納期がTBDだらけだと、仕事のモチベーションが下がる」「部下に指示を与えるなら、TBD事項は極力なくしておくべきだ」「メールを送る際に、TBDとTBAを間違えてはならない。同じ未定でも、そのあとの扱いに違いが生じるからね」「TBDには、未定のほかにも、開発中や要検討といった意味があるから、使い分けをしっかり行わなくてはならない」などを挙げることができる。- ティービーデーのページへのリンク