チブサン・オブサン古墳とは? わかりやすく解説

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チブサン・オブサン古墳

名称: チブサン・オブサン古墳
ふりがな ちぶさん・おぶさんこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 熊本県
市区町村 山鹿市
管理団体 山鹿市(大12・1213)
指定年月日 1922.10.12(大正11.10.12)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日 平成11.01.28
解説文: 前方後圓ノ古墳ニシテ西方ニ面ス後圓部中央ニハ南側羨道ノ ヲ開ケル石槨アリ内ニ赤白等ノ顔料ヲ用ヒテ文様ヲ描ケル石棺ヲ存ス
H10-12-055チブサン・オブサン古墳.txt: チブサン古墳墳丘44メートル前方後円墳で、複室横穴式石室をもち、後室石棺描かれ壁画つとに有名であり、古く大正11年に国の史跡指定されている。
 オブサン古墳は、チブサン古墳近傍にある円墳である。熊本県の「風土記の丘構想をもとに、典型的雄大な横穴式石室として公開できるよう整備進めこととし昭和59・60年に熊本県教育委員会発掘調査実施した発掘調査結果直径22メートルで幅4メートル前後周溝がめぐることが判明した葺石埴輪認められない石室開口部にはハの字にやや開く前庭部設けているが、墳丘内側だけでおさめるのでなく、円形墳丘から2つ矩形突出部を張り出させることにより、間口4.5メートル羨門まで奥行メートル前庭部確保している。南に開く横穴式石室複室構造で、奥室には石材残っていないが石屋形があったことが判明した石室全長は、羨門から奥壁までで約8.5メートル前庭部の8メートル加えると16.5メートルとなる。奥室屍床を画する仕切り石に赤彩の連続三角文が、奥壁にもかろうじて赤彩の小型の靭もしくは盾が認められたが、痕跡程度になり肉眼では判読できない。本来は奥室には装飾豊かな壁画描かれていた可能性が高い。地金張り馬具等が出土している。
 オブサン古墳6世紀中ごろチブサン古墳後続する首長墓で、6世紀後半築造され7世紀前半まで追葬なされている。円丘から突出する張出し部をもつ特異な構造前庭部列石含めた全長16.5メートル石室規模貴重な壁画装飾をもつことから、チブサン古墳とともに熊本県代表する古墳のひとつといえる。よってオブサン古墳追加指定し、「チブサン・オブサン古墳」として両者あわせて保存図ろうとするものである。なお、江戸時代以来チブサン古墳壁画図像からくる乳房信仰とともに、オブサン(うぶさん=産さん)古墳は「お産」の神様として信仰の対象となり、両者は一体として意識されてきたものである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  シーボルト宅跡  スクモ塚古墳  チカモリ遺跡  チブサン・オブサン古墳  ナガレ山古墳  ピリカ遺跡  フゴッペ洞窟


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