チャグチャグ馬コとは? わかりやすく解説

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ちゃぐちゃぐ‐うまこ【ちゃぐちゃぐ馬こ】

読み方:ちゃぐちゃぐうまこ

《「ちゃぐちゃぐ」は馬の鈴の音から》岩手県滝沢市にある鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社行われる祭り。色鮮やかに飾り立て大小の鈴を付けた農耕馬神前集め日頃労をねぎらい無事息災を祈る。参拝後、盛岡市まで練り歩く江戸時代から伝わり昭和53年1978)国の選択無形民俗文化財指定かつては5月5日であったが、現在は6月第2土曜日行われる


チャグチャグ馬コ

名称: チャグチャグ馬コ
ふりがな ちゃぐちゃぐうまこ
種別1: 風俗習慣
保護団体名: チャグチャグ馬コ保存会,チャグチャグ馬コ振興協賛会,チャグチャグ馬コ司好会
選択年月日 1978.01.31(昭和53.01.31)
都道府県(列記): 岩手県
市区町村(列記): 盛岡市岩手郡滝沢村
代表都道府県 岩手県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文:

チャグチャグ馬コ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 06:11 UTC 版)

チャグチャグ馬コ
イベントの種類 祭り
開催時期 6月第2土曜日
会場 岩手県滝沢市盛岡市
テンプレートを表示
チャグチャグ馬コの行列。2023年、盛岡駅前にて
チャグチャグ馬コ(1934年に撮影)

チャグチャグ馬コ(チャグチャグうまっコ)は、岩手県滝沢市盛岡市において毎年6月の第2土曜日に実施される祭り[1][2][3]。滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの14キロメートルの道のりを、100頭ほどの華やかな馬具を纏ったを連れて進行する[2][4][3]1978年に「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択され[2][4]チャグチャグ馬コの鈴の音は、1996年環境庁の「残したい日本の音風景100選」に選出された[2][4]

概要

起源は、「農民による馬体安全祈願の蒼前詣」であるとされる[2]。古来より、とともに農耕にかかせない家畜であった馬の勤労を感謝する祭りで、大型の優秀な馬「南部駒」の産地として知られる南部藩において日頃の労働の感謝の意味を込めて旧暦の5月5日に村民が鬼越蒼前神社に馬の無病息災を祈願したのである[5]

馬のあでやかな飾り付けとたくさんの鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が名称の由来といわれている[2][6]

小学生の子供が馬の乗り手としてパレードに参加する[7][8]。長い行程で疲れてしまい、居眠りをする子供もよく見られる[9]

パレードのルートに入らないが、馬のオーナーがいる関係で矢巾町も開催団体に加わっており、本開催前には同「町内の幼稚園や老人ホームなど」を周る催しも行われる[10]。なお2023年4月29日には、矢巾町で初めてチャグチャグ馬コが行われ、6頭の馬が練り歩いた[11]

もともとは旧暦5月5日に開催されていたが、農繁期を避けるために1958年からは新暦の6月15日開催に変更された[2]2001年以降はより多くの人が参加しやすいよう[12]、6月の第2土曜日に開催されている[1][2]

2020年2021年新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった[13]2022年は、「ルートの一部変更や盛岡市大通でのパレード縮小などのコロナ対策を講じた上で開かれ」た[13]。2023年は「制限を設けず通常通り開催」された[13]

脚注

  1. ^ a b チャグチャグ馬コ(岩手県)”. 【ロケ地 検索】全国ロケーションデータベース. 2023年7月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 滝沢市 チャグチャグ馬コとは?”. www.city.takizawa.iwate.jp. 2023年7月7日閲覧。
  3. ^ a b 鮮やか「チャグチャグ馬コ」鈴の音響く 岩手」『朝日新聞朝日新聞社、2004年6月12日。オリジナルの2004年6月12日時点におけるアーカイブ。2025年7月23日閲覧。
  4. ^ a b c チャグチャグ馬コ | 盛岡観光情報”. www.odette.or.jp. 2023年7月7日閲覧。
  5. ^ 滝沢市の指定文化財~チャグチャグ馬コの歴史と由来”. 滝沢市 (2024年8月6日). 2025年7月23日閲覧。
  6. ^ 岩手で伝統のチャグチャグ馬コ 装束に700個の鈴、田園に響く」『沖縄タイムス』沖縄タイムス社、2025年6月14日。2025年7月23日閲覧。
  7. ^ 鈴の音、田園に響く 岩手「チャグチャグ馬コ」開催」『日本経済新聞日本経済新聞社、2018年6月9日。オリジナルの2025年7月23日時点におけるアーカイブ。2025年7月23日閲覧。
  8. ^ 伝統の鈴の音、田園に街に 岩手でチャグチャグ馬コ」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2023年6月10日。オリジナルの2025年7月23日時点におけるアーカイブ。2025年7月23日閲覧。
  9. ^ 第26回 チャグチャグ馬コを引いた」『岩手めんこいテレビ』2002年6月17日。2025年7月23日閲覧。
  10. ^ 日本放送協会. “チャグチャグ馬コ前に こども園など馬コが訪問 矢巾町|NHK 岩手県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年7月7日閲覧。
  11. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年4月29日). “一足早くチャグチャグ馬コ、初めて岩手県矢巾町で6頭が練り歩く”. 産経ニュース. 2023年7月7日閲覧。
  12. ^ 行進行事”. チャグチャグ馬コ保存会. 2025年7月23日閲覧。
  13. ^ a b c https://www.facebook.com/asahicom+(2023年4月13日).+“チャグチャグ馬コ、4年ぶり通常開催 マスク制限なし、馬と触れ合い:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2023年7月7日閲覧。

関連項目

外部リンク


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