ナガレ山古墳とは? わかりやすく解説

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ナガレ山古墳

名称: ナガレ山古墳
ふりがな ながれやまこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 奈良県
市区町村 北城郡河合町
管理団体
指定年月日 1976.12.27(昭和51.12.27)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S51-12-015ナガレ[[山古墳]やまこふん].txt: この古墳は、奈良盆地の西を限る馬見丘陵東支丘上に位置し著名な馬見古墳群中央部所在する特別史跡巣山古墳史跡乙女山古墳近接している。
 本古墳は、南向き2段築成の前方後円墳で、全長103メートル後円部64メートル前方部70メートル測る比較大形古墳であり、墳丘周辺には築造時に平し平坦に造った平場残されており、墳丘墓域考え手掛りとなっている。
 昭和50年墳丘土取り工事起こり奈良県教育委員会調査実施した結果墳丘裾部に埴輪めぐらすこと及びその良好な遺存状況注目された。埴輪例は、布掘りの掘方の内に10センチメートル間隔円筒埴輪立て並べ10本ないし20本ごとに形象埴輪推定される大形埴輪配置したのであることが判明した墳丘裾部には葺石がみられ、埴輪列の外方1.5メートル位置に、板状安山岩を2~3段重ねて基底としている。くびれ部には埴輪により区切られ方形区画発見され埴輪配置から1辺10メートルほどの規模推定されている。
 この古墳は、埋葬施設調査されていないものの墳丘形態埴輪特徴からみて、5世紀前半ごろの築造考えられ馬見古墳群形成過程理解する上で欠くことのできない重要性を持つものである

ナガレ山古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/10 05:44 UTC 版)

座標: 北緯34度33分36秒 東経135度44分10秒 / 北緯34.56000度 東経135.73611度 / 34.56000; 135.73611

復元されたナガレ山古墳のくびれ部。前方部から見る。

ナガレ山古墳(ナガレやまこふん)は、奈良県北葛城郡河合町佐味田にある古墳。1976年12月27日、国史跡に指定された。

概要

奈良盆地の西を限る馬見丘陵の東支丘上に位置し、著名な馬見古墳群の中央部に所在する特別史跡・巣山古墳、史跡・乙女山古墳と近接している[1]

本古墳は、南向きの2段築成の前方後円墳で、全長103メートル、後円部径64メートル、前方部幅70メートルを測る比較的大形の古墳であり、墳丘の周辺には築造時に削平し平坦に造った平場が残されており、墳丘と墓域を考える手掛りとなっている[1]

昭和50年に墳丘の土取り工事が起こり、奈良県教育委員会が調査を実施した結果、墳丘裾部に埴輪をめぐらすこと及びその良好な遺存状況が注目された。埴輪例は、布掘りの掘方の内に10センチメートル間隔で円筒埴輪を立て並べ、10本ないし20本ごとに形象埴輪と推定される大形の埴輪を配置したものであることが判明した。墳丘裾部には葺石がみられ、埴輪列の外方約1.5メートルの位置に、板状安山岩を2〜3段重ねて基底としている。くびれ部には埴輪により区切られた方形区画が発見され、埴輪の配置から1辺10メートルほどの規模と推定されている[1]

この古墳は、埋葬施設は調査されていないものの墳丘の形態や埴輪の特徴からみて、5世紀前半ごろの築造と考えられ、馬見古墳群の形成過程を理解する上で欠くことのできない重要性を持つものである[1]

脚注

  1. ^ a b c d 国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁. 2021年2月7日閲覧。


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