タイの品種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:24 UTC 版)
ほとんどの品種は一般名と "D" で始まるコード番号を有する。例えば、人気のあるクローンとしてSultan(D24)、Kop(D99、タイ語: กบ〈ゴップ〉 – "カエル")、Chanee(D123、タイ語: ชะนี〈チャネー〉 – "テナガザル")、BerserahまたはグリーンドリアンまたはTuan Mek Hijau(D145、タイ語: ทุเรียนเขียว – グリーンドリアン)、Kan Yao(D158、タイ語: ก้านยาว〈ガンヤオまたはガーンヤーウ〉 – 長い茎)、Mon Thong(D159、タイ語: หมอนทอง〈モントーンまたはモーントーン〉 – 黄金の枕)、Kradum Thong(タイ語: กระดุมทอง〈クラドゥムトーン〉 – 黄金のボタン)、D169(一般名なし)がある。それぞれの栽培品種は独特の味と匂いを有する。タイには200種類を超えるD. zibethinusの栽培品種が存在する。 モントーン種が、その濃厚で、こくのあるクリーミーさ、まろやかな甘味の果肉と比較的穏やかな匂い、より小さな種子のため、商業的に最も需要が高いのに対して、チャネー種がPhytophthora palmivora(英語版)(カンキツ褐色腐敗病菌の一種)による感染に対する耐性という観点では最良である。ガーンヤーウ種はそれほど一般的ではないが、甘味がありかつ無臭な時期がより長いため重んじられる。タイの全ての栽培品種の中で、チャネー種、モントーン種、ガンヤオ種、ルアン(Ruang)種、クラドゥム種の5種が現在大規模に商業栽培されている。1920年代以降、マレーシアでは100を超える栽培品種が登録されており、1992年には193品種に達した; 多くの優れた栽培品種が毎年開催されるマレーシア農業・園芸・アグロツーリズム見本市での品評会を通じて見出されてきた。ベトナムでは、Musang King種が消費者によって好まれる一般的な品種である。 2007年までに、タイ政府の科学者Songpol Somsriは90を超えるドリアンの品種を交配させ、特徴的な匂いのない品種、Chantaburi No. 1を作出した。別の交雑種Chantaburi No. 3は収穫後およそ3日で匂いを発する。そのため、匂いのない状態での輸送を可能にし、同時に強い匂いを好む消費者を満足させることができる。2012年5月22日、これまでの匂いがない栽培品種Long LaplaeとLin Laplaeがタイ北部のウッタラディット県知事Yothin Samutkhiriによって公開され、ラプレー郡(英語版)(品種名はこの地区から取られた)で毎年開催されるドリアンフェアの日程が発表された。
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