スラ・スランとは? わかりやすく解説

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スラ・スラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 09:15 UTC 版)

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スラ・スラン
ស្រះស្រង់
Srah Srang
西側テラス
所在地 カンボジアシェムリアップ州
座標 北緯13度25分52秒 東経103度54分24秒 / 北緯13.43111度 東経103.90667度 / 13.43111; 103.90667
所属 アンコール遺跡
全長 700m
300m
歴史
建設者 ジャヤーヴァルマン7世
資材 ラテライト砂岩
完成 12世紀末
建築物
建築様式 バイヨン様式

スラ・スラン(Srah Srang, クメール語: ស្រះស្រង់)は、カンボジアアンコール遺跡にある東バライの南、バンテアイ・クデイの東側に位置するバライである。「王の沐浴池」(英語: The royal bathing pool[1])とも称される。

歴史

当初はラージェンドラヴァルマン2世英語版(在位944-968年)の開教師 Kavindrarimathana の指導により、10世紀中頃に掘られた[2]。その後、1200年ごろジャヤーヴァルマン7世(在位1181-1220年)によって変更され、またその西側にはラテライトの桟橋が付け加えられたが、それはおそらく東バライが堆積物に埋まり、機能しなくなり始めていたことによる[3]。フランスの考古学調査では、近くに大規模なネクロポリスが発見された[4]

構成

現在のスラ・スランは東西 700メートル、南北300メートルで[5]、今もなお一部は氾濫する。他のバライと同様、基底部の検証によって示唆されるように、おそらく寺院がその真中にある人工島の上に建っていた。

砂岩で成形されたラテライトの桟橋がバンテアイ・クデイの入口の向かいにあり[6]、日の出を見るための人気の場所でもある。そこは十字型になり、両側にあるナーガの欄干の端には、3つの頭をもたげたナーガに翼を広げたガルーダが乗った彫刻がある[7]。水辺へと降りられる階段は、両側を2体のライオン(シンハ)によって守られている。

脚注

  1. ^ Glaize, 1993, p.152
  2. ^ Freeman, Michael. Jacques, Claude. Ancient Angkor. River Books 2006. ISBN 974-8225-27-5. p.151
  3. ^ Dumarçay, Jacques et al. Cambodian Architecture, Eight to Thirteenth Century. 2001. ISBN 90-04-11346-0. p.100
  4. ^ Courbin, Paul. Les fouilles du Sras Srang in Dumarçay, Jacques. Documents graphiques de la Conservation d'Angkor, 1963-1972. EFEO. 1988
  5. ^ Rooney, 2011, p. 284
  6. ^ Rooney, 2011, pp. 284-285
  7. ^ Rooney, 2011, p. 285

参考文献

関連項目

外部リンク

座標: 北緯13度25分52秒 東経103度54分24秒 / 北緯13.43111度 東経103.90667度 / 13.43111; 103.90667


スラ・スラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:28 UTC 版)

バンテアイ・クデイ」の記事における「スラ・スラン」の解説

詳細は「スラ・スラン」を参照 バンテアイ・クデイの東にあるスラ・スランは、「王の水浴池」または「沐浴池」といわれる10世紀のラージェンドラヴァルマン2世英語版)の治世中に掘られたもので、大きさ東西700メートル南北300メートルとなる。太陽向き合う池のほとりには、砂岩外縁を持つラテライト階段配置されジャヤーヴァルマン7世によって美化されている。スラ・スランは、大きな木々に囲まれ一年中青緑色たたえる水辺への階段には、装飾されナーガ欄干に2体のライオンシンハ)の石像側面並んでいる。この池は、王や彼の妻が使用するために備えられとされる。かつて池の中央にあった島に見られた石の基盤には、王が瞑想した木造寺院があった。池のは現在、地域農民による稲作使われている。

※この「スラ・スラン」の解説は、「バンテアイ・クデイ」の解説の一部です。
「スラ・スラン」を含む「バンテアイ・クデイ」の記事については、「バンテアイ・クデイ」の概要を参照ください。

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