ストラトスHFゼロとは? わかりやすく解説

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ストラトスHFゼロ (1970年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:36 UTC 版)

ランチア・ストラトス」の記事における「ストラトスHFゼロ (1970年)」の解説

1970年秋のトリノ・ショーでベルトーネより、ショー・カーの「ストラトスHFゼロ」(リアバッジはSTRATO'S HF)が発表された。ヌッチオ・ベルトーネ当初宇宙時代デザイン触発されて、「成層圏限界」のように「ストラトリミテ」と呼びたがっていた。ショー・カーだが動力ユニットエンジンギアボックス)やシャーシーランチア・フルヴィア クーペのものから流用しており、MR(ミッドシップエンジン、後輪駆動)というシャーシレイアウトである。そのフロントヘッドライトストリップには全幅に超狭10個の55W電球ヘッドライト構成されリアは、切り詰められテールグリル周囲全体にリボンテールライトとして広がる84個以上の小さな電球照らされ、同じライト方向指示器として兼用され、中央から端まで連続して点灯したベルトーネデザイナー、ユージニオ・パリアーノは、自分たちがどれだけ低い車を作ることができるかを確認することが課題だと主張しフェラーリ・モデューロの高さはわずか93.5cmだったが、ストラトスHFゼロは地面からわずか84cmだった。ミッドエンジン機械的レイアウトでは、フルビアHFの1.6リッターランチアV4エンジン使用し、これにより全体の高さを低くすることができた。後部横方向板ばね配置されダブルウィッシュボーンは、フルビアのフロントアクスルであり、フロントには短いマクファーソンストラット式採用し4輪すべてにディスクブレーキ装備した。この車で乗降用のドアフロントガラス兼ねた台形巨大なハッチとなっており、フロントエンブレムの「LANCIA」のロゴ部分開閉ノブとしてハッチ開け可動式ステアリングコラム前に跳ね上げ前部の黒いゴム製のマット部分足場として乗降するという奇抜なものであった。緑のパースペックスで手作業エッチングされたグラフィック使用した未来的なインストルメントパネルステアリングイタリア自動車パーツメーカーGallino-Helleboreによって製造されバックミラーはサイドスカラップの内側沈められ後部視界制限したヌッチオベルトーネは、ストラトスHFゼロをわざわざ自走運転して現実的なスポーツカープロジェクトについて話し合いサンパオロ通りランチア本部行きランチアレーシングチームの人々を庭に連れ出して車を見せている。この時点でストラトスHFゼロは量産からはほど遠いショー・カーであり、1968年アルファロメオ・カラボ1970年のストラトスゼロ、1971年ランボルギーニ・カウンタックLP500プロトの間には明確な連続性があり、ストラトスゼロのすべてが未来的見えた。メッシュグリル、ファットタイヤ、突き出たギアボックスケースの側面オフセットされたデュアルエキゾースト等のデザインディテールがカウンタック引き継がれたが、フルヴィア代わるラリー勝てる車」を欲していたランチアにとっては興味の薄いものであった。 後にそのスタイル斬新さから映像作品登場することもあり、マイケル・ジャクソン1988年の映画ムーンウォーカー』にマイケル変形する車として登場したほか、パイオニアのカーコンポ『カロッツェリア』のCM登場したパイオニア出演時にはユニットは他に流用されて不動となっており、レッカー方式撮影が行われたが、2000年カプリエのStile Bertoneで完全にレストアシルバーからブラウン復元され現在は自走が可能である。

※この「ストラトスHFゼロ (1970年)」の解説は、「ランチア・ストラトス」の解説の一部です。
「ストラトスHFゼロ (1970年)」を含む「ランチア・ストラトス」の記事については、「ランチア・ストラトス」の概要を参照ください。

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