ストラトキャスターの現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 19:58 UTC 版)
「フェンダー・ストラトキャスター」の記事における「ストラトキャスターの現状」の解説
「ストラトキャスター」はフェンダー社によって商標登録された商品であり、一般的な商標法に基づき、同社のみ商標として商品自体やパッケージ、宣伝広告などとして独占使用できる。また、意匠登録もされており、一般的な法律解釈では同形状の物を作る権利を独占使用できる。 『ストラトキャスター』という名称をエレキギターの一つのジャンル名として、他社の類似の形状の物も含めるという考えもある。一方で、フェンダー社が製造した物のみが『ストラトキャスター』という考えもある。 他社は『ストラトキャスター』や『ストラト』という表記を商標ではなく形状や品質を示す目的として使うことはできるが、前述の「意匠登録」により類似の形状の物の製造はできない。 ジャンルとしてのストラトキャスター・タイプとなると、その全てを網羅的に解説することは困難である。以下ではフェンダー社の商品に限って、その現状を解説する。 フェンダー社のストラトキャスターは、様々な部品の組み合わせによって無限に仕様を増やすことが出来るのが特徴である。別の言い方をすれば、組み合わされる部品の種類の方が、組み合わされた製品の種類よりも少ないのである。 以下に大まかな部品構成を示す。これらの部品を様々な形で組み合わせたものが、現在「フェンダー・ストラトキャスター」として販売されている。 ボディ 使用される材はアルダー、アッシュ、セン、バスウッド、ポプラが中心である。ボディデザインは共通である。 ピックアップ 基本的にフェンダー社が開発、またはライセンスを受けて製造・流通しているピックアップが搭載されている。アーティストモデルなどにおいてはディマジオやダンカンといった他社製ピックアップやそのモデルのために製造、搭載されパーツとしては市販はされないピックアップが搭載されている場合もある。(過去の例ではジョン・メイヤーモデルのストラトキャスターに搭載された「Big Dipper」など) ネック メイプル1ピース、ローズウッドonメイプルの2種類が基本であるが、「貼りメイプル」のモデルが、カスタムショップで製作されることもある。ヘッドストックの形状は、スモールとラージの2種類である。ラージはハイウェイワンシリーズ、デラックスシリーズのSSHモデル、クラシックシリーズの1970年モデル、アメリカン・ヴィンテージシリーズの1970年モデル、カスタムショップの1969年モデルに使用されている。 トレモロ・ユニット シンクロナイズド・タイプとアメリカン・スタンダード・トレモロ、アメリカン・デラックス・トレモロの3種類である。 塗装 基本的にポリウレタン塗装、一部のモデルにはニトロセルロース塗装がなされる。
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