ストラトの名手とは? わかりやすく解説

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ストラトの名手

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:29 UTC 版)

ジミ・ヘンドリックス」の記事における「ストラトの名手」の解説

ウッドストック・フェスティバル使用したフェンダー・ストラトキャスターギター ヘンドリックスフライングVギター フェンダー・ストラトキャスターは現在ではロックギターの代名詞的なモデルとなっているが、ヘンドリックス登場した頃には使用するミュージシャンもほとんどおらず、生産中止の噂もあった。しかし、ヘンドリックス使用することによってストラトキャスター人気一気上昇。特にストラトキャスターシンクロナイズド・トレモロ・ユニットによる驚異的なサウンドマジック(アーミング)は、世界中ギタリスト度肝抜いたストラトキャスター設計者であるフレディ・タバレスは「ベンチャーズビーチ・ボーイズのようなサウンド予想していたが、ヘンドリックスのトレモロマジックは全くの想定外」と発言している('80年代フェンダー・ジャパンカタログでの談話)。また、フェンダー社創業者であるレオ・フェンダーが「あれ(トレモロ)はあんな風に使うものではない」と激怒したという逸話残っている。 ヘンドリックスのギターサウンドというと歪みきった大音響イメージされる場合が多いが、「Little Wing」などで知られるように、実際にボリューム絞ったクリーンなサウンド多用している。ストラト3つのピックアップ使い分けボリュームトーン頻繁に調整し演奏中に音色大きく変化させることも多かったエリック・クラプトン使って有名になったハーフトーンストラトピックアップ切り替えスイッチ中間位置にすることで生じるフェイズサウンド)も、実際ヘンドリックスのほうがずっと早くから使用している(ヘンドリックス考案したではなく昔からある裏技だったらしい)。ボディネック叩いて弦を共鳴させフィードバック起こしたり、トレモロユニットスプリング弾いて不思議な音を出したりと、ギターから発生するあらゆる音を演奏利用していた。 ヘンドリックス存命中にストラトキャスター使用するフォロワーはほとんどいなかったが、死後にはエリック・クラプトンジェフ・ベックリッチー・ブラックモアなどがこぞって使い始めた。ヘンドリックス以降数多くロックブルースジャズなどのギタリストストラト使用したことで、ストラトギブソン・レスポール並びソリッドボディエレクトリックギター代名詞的存在になったストラトキャスター以外にも、ギブソンフライングVSGレスポール始め様々なメーカーギター使用していた。ローディーだったエリック・バレットは「ジミブルースを弾くときはいつもフライングアロー(フライングV)だった」と証言している。12アコースティックギターで「Hear My Train a Comin'」を弾き語りする映像残っているが、このギターヘンドリックス所有物ではなく撮影当たって用意されたものであるヘンドリックスは、ギターの各弦を通常の音程から半音下げチューニング多用していた。これはギター音程ヘンドリックス声域音域)に合わせる目的と、チョーキングなどの奏法をしやすくする目的と、両方の意味があるとされるスタジオレコーディングの曲の中には通常の調弦(レギュラーチューニング)も多い。ライブ音源中には全音(1音)下げチューニング演奏されている曲も確認できる

※この「ストラトの名手」の解説は、「ジミ・ヘンドリックス」の解説の一部です。
「ストラトの名手」を含む「ジミ・ヘンドリックス」の記事については、「ジミ・ヘンドリックス」の概要を参照ください。

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