シーパルI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 10:18 UTC 版)
『シーパルI』は、女川町の水産をテーマとしていた水産観光センターであり、「知の遊園地」というコンセプトを掲げていた。東日本大震災の被災前より少子高齢化の影響で人口が減り続けていた女川町の水産業を支えるため、女川町住民および外部地域からの観光客を呼び込む目的で設立された。 観光客を呼び込む施策の一環として女川町内の小中学生の入館料を無料化、加えて石巻地域の学生が長期休み、週末のときに「ゆうゆうパスポート」を適用し入館料を無料化した。その結果、シーパルIを訪れる客層が石巻地域の小中学生などで大半を占めるようになった。 有料入館者は1996年の約5万人でピークを迎え、以後減少続きとなっていたが、前述の施策により一時的ではあるものの2004年に再び5万人台まで回復した。また、無料入館者を含めた全入館者も2004年に最も多い10万人近くに達し、2007年のリニューアルオープン時には2番目に多いおよそ9万人が入館した。 営業時間は9:00~18:00の間で休館日は無し。入館料は大人が500円、高校生が300円、小中学生が200円、家族4人が1000円であった。 シーパルIの館内には、磯辺の魚に触れることのできる水族館「タッチプール」、女川湾に生息する生き物の3D実写映像「女川シアター」、体験コーナーの「カツオ一本釣り」や「ロープワークチャレンジ」、漁業についてや郷土の歴史等を紹介する「女川プラザ」などの展示がなされており、女川町の水産業や漁村文化が学べる地域学習の拠点となっていた。また、女川町出身の俳優である中村雅俊のコーナーが設けられていた。 女川町が運営していたため、女川町商工観光課が配備されており、女川町役場の分室としての役割も担った。ここに勤める職員はシーパルIの管理運営、町のイベントの企画(展覧会や誘客イベント)などの業務を行っていた。
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