ゴルゴレム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 06:36 UTC 版)
Episode.19「要撃戦 -クロスフェーズ・トラップ-」からEpisode.21「受難 -サクリファイス-」に登場。 全身が鉱石状の体表で覆われた四足歩行タイプのビーストで、別の位相に移動して半透明状態となることができる。ただしメタフィールド内ではこの能力を使えない。別位相に逃げ込まれるとウルトラマンでも手出しできないが、姿を消しても自身のビースト振動波が非常に強いため、居場所を特定することは比較的容易である。その力の源は背中にある3本のクリスタルが制御器官であり、その部位を破壊されると位相間移動ができなくなる。武器として他にも管状の口吻ゴルゴレムプロボセスや、口吻から吐く流体焼夷弾、全身の発光点から放つ雷に似た破壊光線を有する。再生能力にも優れ、口吻を切り落とされても数時間後には再生してしまう、発光器官を壊されても約400秒で再生し、破壊されるごとに再生時間を短縮するほどの適応能力も持つ。また、自身の前方にバリアーを展開することも可能で、これによってメガキャノンバニッシャーの威力を半減させた。全身を覆っている甲殻は非常に強固で、ストライクバニッシャーですら通用しない。ネクサスとは3度も交戦し、ナイトレイダーもさまざまな作戦の展開や、新兵器の導入を余儀なくされた。 Episode.19で初登場した際には山中で3人の若者を捕食していたところをネクサスと交戦。メタフィールドに送られたことによって透明化を封じられて窮地に陥るが、ネクサスがガルベロス戦での負傷からオーバーレイ・シュトロームを撃ち損ねたため、その隙に攻撃を仕掛けてメタフィールドを突破して脱出する。その後、都市を囮にしたTLTの策によって別位相から温泉街へ侵攻しようとするも、メガキャノンチェスターが展開したクロスフェーズ・トラップによって発光器官を破壊され、実体化させられてしまうが、その場に保呂草らがいたため、メガキャノンバニッシャーによる攻撃を期せずして回避する。続くEpisode.20では保呂草を捕食した後にネクサスと交戦。火炎弾でネクサスの左肩を焼損させるが、パーティクル・フェザーでゴルゴレムプロボセスを切断されて逃亡した。温泉街へ到達する寸前にストライクバニッシャーを受けて倒れるが、発光器官が再生したことから再び別位相へ逃れる。その後、別位相から都市への再侵攻を図るが、実戦投入されたクロムチェスターδの攻撃で発光器官を破壊され、現実空間へ引き戻される。しかし、メガキャノンバニッシャーをバリアによって耐え切り、更に続くEpisode.21でその場に現れたネクサスと三度目の交戦に突入し、再びメタフィールドへ送られるが、姫矢の体力低下によってフィールドが崩壊、ストライクバニッシャーの直撃をもものともせず、フィールドの裂け目から都市へ侵攻を試みるも、セービングビュートで叩きのめされ、オーバーレイ・シュトロームを受けて、ようやく撃破された。 スーツアクター:横尾和則、永田朋裕 当初は『イエローアイズ』のワニモンスターをベースとした岩石怪獣のデザインで検討されていたが、この案はラフレイアのデザインラインに流用された。その後、阿部雄一により「ムンクの叫びがねじれたイメージ」が提案されたが、この案は長谷川圭一の要望によりクトゥーラに転用され、最終的にアリクイにねじれを取り入れた岩石怪獣としてまとめられた。 手の部分に下駄を持つことで、従来の着ぐるみ以上に四足獣らしい姿勢をとなっている。膝をつかない四足歩行怪獣の実現は酉澤の念願であり、子供のころに怪獣ごっこで杖を用いていた経験が活かされている。デザイン時点では周囲から実現を疑問視されていたが、スーツアクターが造形に協力して作られたきぐるみは見栄えと動きやすさを兼ね備え、監督陣からも撮影がしやすいと好評であった。この技法は後の四足歩行系怪獣の着ぐるみにも用いられるようになり、ライブステージでは歴代の四足歩行系怪獣も影響を受け、前足に下駄が入るように改造された。 着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』のグロマイトに改造された。 椎名高志の漫画版では第5話でネクサスがガルベロスを倒した後に登場し苦しめるが、オーバーレイ・シュトロームを受けて倒された。
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