コミュニケーションの一形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 11:35 UTC 版)
「アイコンタクト」の記事における「コミュニケーションの一形態」の解説
「目#眼の機能」および「表情#コミュニケーション」も参照 人や動物のコミュニケーションとして、話などをしている最中に向き合った人間や動物が互いに目と目を見合わせること。非言語コミュニケーションのひとつである。 また、ほ乳類全般においても、非言語コミュニケーションの一環として互いの目を見ることがある。これは異種間においても成立し、例えば愛犬と話をするときは互いに目が合うのは普通のことであるし、野外でクマに出逢ったときはその目を見るのが最も優れた対応であるとされる。なお、両眼視の得意な動物同士の場合、互いに両目を向けあうのが普通であるが、そうでない場合もある。ウマと飼い主が目を合わせる場合には、ウマは片方の目だけを向ける[要出典]。 ただし、過度のアイコンタクトは互いの間に緊張を生む場合がある。そのため、相手の目を見続けるのは失礼な行いだとされることも多い。相手に圧迫を加える場合には意図的にこれを行う場合もあり、目線を先に反らす行為は負けを認めたとみなされる[要出典]。 アイコンタクトをどれくらい取るかには性差、個人の性格による違いがある。自閉症やアスペルガー症候群の人々では、通常の人々のようにはアイコンタクトを行えない人の割合が多い[要出典]。 人間は「相手の目を直視しながら嘘をつくことはできない」と信じられているかもしれないが、それが可能な人もいれば、不可能な人もいることが明らかになっている。 対話の際の話題や、対話者間の物理的距離、視覚的刺激物の有無などの対話が行われる場の状況も、アイコンタクトの頻度に影響を与える。 人によっては、心理的に相手と向き合った状態では話しづらいような内容を相手に伝える時に、意識的あるいは無意識的に相手の目を見ることを避けつつ話すことがある。また意図的ではなかったとしても相手が目を逸らす頻度により「自分は元々、相手に圧迫を与える様な目をしているかも知れない」と考える場合は状態の改善の為にリハビリテーションを試みる場合がある。 通常の二者間対話では、アイコンタクトの継続時間は、全対話時間の10パーセントから80パーセントまでの幅があるという。 アイコンタクトの頻度には数多くの要因が影響を与えるにもかかわらず、その人の気分、気質、意図などを反映していると受け取られる。被験者にアイコンタクトが少ない話し手と、多い話し手の映像を見せて、話者の人物評価をさせた実験において、アイコンタクトが少ないの話し手の印象は、冷たい、悲観的、用心深い、弁解的、未熟、回避的、従順、無関心、鈍感などと評価された。一方、アイコンタクトが多い話者は、親近感や自信があり、自然体である、円熟、誠実などと評価された。
※この「コミュニケーションの一形態」の解説は、「アイコンタクト」の解説の一部です。
「コミュニケーションの一形態」を含む「アイコンタクト」の記事については、「アイコンタクト」の概要を参照ください。
- コミュニケーションの一形態のページへのリンク