コミュニケーションにおける簡略化のための符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 09:30 UTC 版)
「符号」の記事における「コミュニケーションにおける簡略化のための符号」の解説
電信符号では単語をもっと短い語に置き換え、同じ情報を少ない文字数で素早く送るようにしている。 符号は簡略化のために使われることがある。電報が高速な長距離通信の最新手段だったころ、フレーズ全体を一つの単語(5文字)で符号化するという符号体系ができ、通信士はその符号語に精通するようになった。例えば、BYOXO は "Are you trying to weasel out of our deal?"(あなたは我々との取引から責任逃れしようとしているのか?)、LIOUY は "Why do you not answer my question?"(何故私の質問に答えないのか?)、BMULD は "You're a skunk!"(くそったれ!)、AYYLU は "Not clearly coded, repeat more clearly."(不明瞭、もっとはっきり繰り返せ)などがある。符号語は、長さ、発音の容易さなど様々な理由から選定された。それら符号語の意味は商取引、軍事、外交、諜報などのニーズに合わせて設定されている。こういった符号語と意味の対応を記したコードブックとその出版業が登場し、中でも第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にハーバート・オズボーン・ヤードリーが創設したブラック・チェンバーもコードブックを出版していた。このような符号は主に電信コストを抑えるために作られた。データ圧縮を目的としたデータ符号化はコンピュータより先行していたとも言える。そもそもモールス符号も、よく使われる文字を短い表現にしている。ハフマン符号などの技法は今でもデータの圧縮のためのアルゴリズムとしてコンピュータ上で使われている。
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