ココナッツの落下による死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 01:40 UTC 版)
「ココナッツによる死」の記事における「ココナッツの落下による死」の解説
落下したココナッツが実際に人を殺すためには、木が十分に重くなった実を高いところから落とすことが前提となる。記録された例としては次のようなものがある。 1777年ごろ、クック諸島マンガイア島のテトイ王の第二夫人は「落下した青い木の実」に当たって亡くなっている。原因となったヤシの木は即座に取り除かれた 。 1904年に出版された「ココヤシのすべて」の著者は、1833年につくられた調査報告を見直してみると、セイロン島では4人がココナッツの落下により死亡していることが明らかになると述べている。 1943年1月、ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場のそばで、睡眠中のアメリカ海兵隊員の頭にココナッツが落下し、そのまま隊員は死亡した。彼はガダルカナル島に従軍して4ヶ月ものあいだ激しい戦闘を生き延びており、翌朝には島を離れる予定になっていた。海兵隊のフランシス・フォックス・パリーは「4ヶ月にわたる血の雨をくぐり抜けてきたのが、まさかココナッツの一撃を受けるためだったとは、なんとも敵の銃撃に倒れること以上に受け入れがたいことだった」と述懐している。 1966年、パプアニューギニア、ラバウルの住人がココナッツの木の下で昼食をとっているときに亡くなっている。彼はココナッツが顔面に落下している。 1973年7月、ハワイ島の「ワイキキで15メートルのヤシの木から落下したココナッツの雹」(と表現された)を浴びて2歳の少女が亡くなり、その叔母も怪我を負っている。警察は女性が幼女のおしめを替えているときに「57個のココナッツの房」が木から降ってきたと記録している。 1991年11月、スリランカ南部で行われた葬式に参列した者が頭にココナッツが落ちて死亡した。 1997年12月、バヌアツ共和国の住人がココナッツの落下で死亡している。彼女が台風から自分の家を守るために葉や枝を集めていたときのことだった。 2001年4月、同じくバヌアツの人間が、台風の影響による悪天候からシェルターになるものを探していて、落下したココナッツを頭に受けて死亡している。 2010年5月、インドのティルヴァナンタプラムで、宗教的な儀式をおこなっている最中に1歳半の幼女が亡くなっている。この子は母親のひざで眠っているときに頭にココナッツが落ちてきた。 2010年8月、コロンビアのメルガルで、69歳の男性が自宅そばでロッキングチェアに腰かけているときに12mのヤシの木から落ちてきたココナッツにあたって死亡した。
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