グランパーク東宝8
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グランパーク本館に隣接して設置されていた東宝系のシネマコンプレックス(8スクリーン、1550席)。開館時は東宝関東興行株式会社が経営していたが、同社の合併に伴い2002年3月1日より東宝東日本興行株式会社経営に、さらに2008年3月1日よりTOHOシネマズ株式会社経営に変わった。 2000年12月9日に開館。開館時の甲府市内は人口19万人程度であったにもかかわらず、東宝東部興行の甲宝シネマ(4スクリーン)、武蔵野興業の甲府武蔵野シネマ・ファイブ(5スクリーン)と甲府シネマカリテ1・2(2スクリーン)、テアトル甲府のテアトル甲府(4スクリーン)などが存在しており、過当競争だとも言われた。郊外に存在することもあって、開館当初は同館と甲府武蔵野シネマ・ファイブを比較すると44:56とやや低調な動員であったが徐々に集客力を高め年間50万人程度を動員するまでになった。 建物はスカイ甲府(株)によるもの。ショッピングモールに隣接していたが、劇場は独立した2階建てとなっていた。1階は売店と受付、2階は劇場と言う構造。2階にも売店は存在したが1階の売店より混雑しており、映画のグッズなどは2階売店のみの販売だった。外観はピンクで、夜になるとブルーのネオンが光る。経営元がTOHOシネマズに変わってからも「vit」や「シネマイレージ」など同社の企業名を冠している劇場で行われているサービスは導入されなかった。スクリーンの大きさと客席数は劇場によって異なり、人気映画の上映の際には時間を置いて2スクリーンで上映することがあった。大作や繁忙期のアニメ映画、注目作や新作はスクリーン6で上映されることが多かったが、時間によっては人気映画でも小さいスクリーンになる場合もあった。なお、1階には映画施設の他に、サッカー用品を中心としたスポーツ用品店と中華料理店と回転寿司店がテナントとして入居していた。 2008年6月21日に『きみの友だち』が封切られた際は、同作出演の石橋杏奈と北浦愛、監督の廣木隆一が舞台挨拶を行った。また2010年3月14日の『スイートリトルライズ』上映時は、同作の監督を務めた矢崎仁司(山梨県鰍沢町出身)と脚本を手掛けた狗飼恭子が舞台挨拶で来館している。 2011年3月17日に同じ商圏内のイオンモール甲府昭和にTOHOシネマズ甲府を開館することから、デジタル設備や3D上映に対する投資は行われず、経営効率化のため2011年3月13日をもって閉館(事実上の移転)することが決定したが、2日前の3月11日に発生した東日本大震災の影響により十分な安全が確保できないとして同日より休館。3月13日にそのまま閉館となった。 グランパーク本館およびD・POT館は取り壊されたが、東宝8の建物はしばらく放置後2020年末取り壊され更地となっている。 沿革:グランパーク東宝8(2000年12月9日 - 2011年3月11日) 経営・運営:東宝関東興行(2000年12月9日 - 2002年2月28日)→東宝東日本興行(2002年3月1日 - 2008年2月29日)→TOHOシネマズ(2008年3月1日 - 2011年3月11日) スクリーン名定員(座席)数音響方式スクリーン1 192席 SRD-EX スクリーン2 192席 SRD-EX スクリーン3 126席 SRD スクリーン4 126席 SRD スクリーン5 192席 SRD-EX、DTS スクリーン6 350席 SRD-EX、DTS、SDDS スクリーン7 180席 SRD スクリーン8 180席 SRD-EX
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